290501070 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第5章 マスターの信念―ブレイブ― 第１話 中心部防衛戦-7
【ヴァング】 かははっ 中心部のキル姫達も やるじゃねえか！
【カミト】 彼女達…ここを治めてるっていう 四人の奏官に従ってるキル姫 なのかな？
【ヴァング】 間違いねぇだろ あとはペルーンと蜻蛉切だろ それから…
【魔獣】 ガアアアアアアアアアアア！
【カミト】 兄貴！ 大群があそこのビルに向かって 進んでるよ！
【グリモワール】
この辺りで一番高いビルね
何かあるのかしら？
【ピナーカ】
町の人達が避難してるのかも
しれないな！
オイラがいくぜ！
【ヴァング】 いや… その必要はなさそうだ
【魔獣】 ガアアアアアア…
【カミト】 ビルから大量の矢が…！
【ヴァング】 大したもんだな どんなキル姫か顔を拝ませて もらおうぜ
【カミト】 あっ… 待ってよ、兄貴！
【ピナーカ】
くそっ！
オイラの出番を
奪いやがって
【魔獣】 ガアアアアアアアア…
【ヴァング】 あっという間に全滅かよ どんな射撃の名手だ？
【？？？】 何者ですか？
【シェキナー】
それ以上、近づくことは
このシェキナー・聖鎖・ラファエルが
許しませんよ
【？？？】 どうしたんですかぁ？ まだ敵が残ってましたか～？
【エロース】
あら、見かけない奏官ですね～
エロースにお任せくださ～い♪
【シェキナー】
いけません
貴方の「導き」はマスターに
禁じられているでしょう？
【エロース】
残念ですね～…
それじゃあ、どうします～？
【グリモワール】
ちょっと！
ワタシ達は敵じゃないわよ！
話をさせなさい！
【ピナーカ】
そうだ！
オイラと全力で語り合って、
分かり合おうぜ！
【カミト】 ピナーカの「語り合い」って 意味が違うような…
【ヴァング】 俺はヴァングだ！
【ヴァング】 町に現れた化け物どもを退治しろって 招き入れたのは、お前達のマスター だろうが！
【シェキナー】
なるほど
協力者の方々ですね
【シェキナー】
それでは、ここにいないで
貴方達の役目を果たして下さい
【マサムネ】
それなら終わった
あの巨大な化け物は全て駆逐したぞ
【カミト】 マサムネ！ みんな！ お疲れ様っ
【ミョルニル】
あんた、無事だったんだな
【アスクレピオス】
作戦は完了したよ
それから、彼女の治療も
【アスカロン】
マスター…
お側を離れてしまって
ごめんなさいっ
【カミト】 アスカロン、体はもう大丈夫？
【アスカロン】
はい
ちゃんと回復しました
【アスクレピオス】
さてと…
ひとまず化け物の脅威は去ったわけ
だけど
【アスクレピオス】
君達のマスターは町を守った
功労者にねぎらいの言葉一つ
かけられない薄情者なのかな？
【ミョルニル】
けっ…
また始まったぜ
【マサムネ】
静かにしていろ、ミョルニル
【アスクレピオス】
まあ、中心部を治めていると
いっても、その程度なのかな…
やれやれだよ…
【シェキナー】
その発言は私達のマスターに対する
侮辱と受け取りますよ
【エロース】
いけませんねぇ…
エロースも怒っちゃいますよ～
【アスクレピオス】
僕は当然の権利を主張しているだけ
なんだけどなあ
実に心外だ
【シェキナー】
私達のマスターは――
【ペルーン】
そこまでだよ！
ケンカするなら
ビシッと指導するからね！
【シェキナー】
ペルーン…
どうしたのですか？
【ペルーン】
マスターが、あの人達を
ビルの中に入れろって
【シェキナー】
そうですか…
貴方のマスターがそう仰るのなら
私に異論はありません
【ヴァング】 おおっ！ どうやら中心部の奏官達と 会えるようだぜ
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