290601011 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第6章 アナザー・コンフリクト―交錯― 第1話 地上からの来訪者-1 戦闘前
連携する二体の魔獣化キラーメイルに 苦戦を強いられるカミト達
カミトは自ら囮となり、キル姫達の 協力を得て彼らの解放に成功する
急ぎ、ヴァングの下に戻った 彼が見たのは、撤退する ヒョウハの姿だった
ヴァングと合流し、カミト達は ユグドラシルへと攻め込む
だが、それは コマンドキラーズ・ロジェスティラの 仕掛けた罠だった
窮地に追い込まれたカミト達だったが 諦めない彼らに希望の光が差す
地上から不気味な霧が消え去り、 巨大な化け物も姿を消したのだ
増援が到着し、カミトは フォルカスの下へと走る
再会したフォルカスに問いかける カミト しかし…
フォルカスの返答は、 あまりに無慈悲なものだった
ユグドラシルに磔にされたカミト
その左手がユグドラシルに触れたとき 意識が天上世界へと転移した
運命の糸が絡み始める――
【カミト】 ここは…どこ…? フォルカスは?
【ダーインスレイヴ】 おやおや まだ寝ぼけているのかな? ここはユグドラシルだ
【ダーインスレイヴ】 おぬしは成し遂げたのだぞ ユグドラシルに至るという目的を
【ダーインスレイヴ】 わたしも全てを見ていたわけでは ないが、ユグドラシルに触れた途端、 意識を失ったようだな
【ダーインスレイヴ】 その代わりに、 ラグナロクが力を取り戻し 更に新たな力を得たようだ
【ダーインスレイヴ】 見てみろ、ハリー スイハが新たな可能性を手にして 戦っているよ
【スイハ】 大地を貫く、剣の雨よ!
【カミト】 …………
【カミト】 何だ、これ…? 同じユグドラシルだけど… 僕の知ってる場所とは違う…
【カミト】 それに…知らないキル姫ばかりだ… 何が起きたんだ…?
【カミト】 僕はフォルカスに刺されて… それから…
【ダーインスレイヴ】 …ハリー? まだ意識がはっきりしていないのか
【カミト】 あの…僕は、ハリーじゃありません… カミトと言います
【ダーインスレイヴ】 何とっ? もしや、記憶が蘇ったのか?
【カミト】 え…? いえ、そういうわけじゃ…
【ダーインスレイヴ】 ふむ… いずれにせよ、今は戦いの最中だ ゆっくり話している場合でもない
【ダーインスレイヴ】 カミトと言ったかな? 私の側を離れないでいてくれ
【ダーインスレイヴ】 この戦いが終われば、 落ち着いて話すこともできるだろう
【カミト】 は、はいっ
【カミト】 よく分からないけど、 彼女は味方だよね…?
【カミト】 ひとまず言うことを聞いて…あれ? 体の調子が…左手の感覚も…
【カミト】 ええっ? 義手じゃなくなってる!?
【ダーインスレイヴ】 どうした? おぬしの腕が如何――
【レーヴァテイン】 はぁ… 何だかおかしなことになってるけど… それって、つまり…
【レーヴァテイン】 あなたが引き金になってるのよね? 私が仕留め損なったから…
【レーヴァテイン】 今度こそ、礎になってもらうよ…
【ダーインスレイヴ】 ハリー…いや、カミト わたしの背中に
【レーヴァテイン】 あなたじゃ私を止められない さっき…思い知ったでしょ?
【ダーインスレイヴ】 だとしても! わたしは我が剣を捧げたマスターを 守り抜く!
【レーヴァテイン】 はぁ…めんどくさい… まとめて散らせる…!
【フライシュッツ】 おねーちゃんが、 みんなを守るんだからーっ
【レーヴァテイン】 また邪魔が入った… そんな攻撃…当たらないよ
【ダーインスレイヴ】 だが、隙は生じたな!
【レーヴァテイン】 本気で言ってるの?
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