290602030 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第6章 アナザー・コンフリクト―交錯― 第2話 相容れぬもの-3
【スイハ】 すみません… ラグナロク達の危機に駆けつける ことができませんでした…
【フライシュッツ】 みんな無事で良かったよ~っ おねーちゃんが側にいてあげられ なくてごめんねー…
【ラグナロク】 そんなに謝らないで 私達の絆は揺るがないわ
【ミネルヴァ】 異族の大群に足止めされていました…
【ミネルヴァ】 私はスイハ達と連携できたので 事なきを得ましたが、 グラーシーザは…
【グラーシーザ】 むう… あたしのせいぎがつらぬきとおせぬ とは、むねんだ…
【ラグナロク】 それでも皆、生き延びたのだから 最悪の事態は免れたわ
【アルマス】 ラグナロク あまり悠長に話してる場合じゃ ないわよっ
【アルマス】 私達もフォルカスを追わないと!
【ミネルヴァ】 コマンドキラーズがこちらに 乗り込んできたのですよね
【アルマス】 あと一歩のところで 捕り逃がしたのっ
【ラグナロク】 私達もかなり危ない状況だったわ もしティルフィング達が 来なかったら…
【ミネルヴァ】 それです インテグラルキラーズは コマンドキラーズに対して
【ミネルヴァ】 明確に敵対したのですね?
【アルマス】 あれは、どう見ても仲良くする 雰囲気じゃなかったわ
【アルマス】 フォルカスもティルフィングのこと 「盗人」とか言ってたし、 間違いないわよ
【ラグナロク】 フォルカスを追って、 ティルフィングもレーヴァテインも ここから立ち去った
【ラグナロク】 彼女達はユグドラシルを手中に 収めたいはずなのに、 私達を後回しにして…
【ラグナロク】 それだけ、コマンドキラーズが 彼女達にとって脅威ということ?
【ネス】 あのときはダモクレスのお陰で 皆さんの傷が癒えていましたし…
【ネス】 ラグナロクとの戦いが長引けば 不利になるという判断もあったのでは ないでしょうか?
【アルマス】 どっちにしろ、 早く追いかけないと!
【ラグナロク】 待って 私はユグドラシルを調べることに 専念する
【ラグナロク】 アルマスもここに残って 頃合いを見計らって地上に降りて 欲しいの
【アルマス】 ええっ?
【カミト】 えっ…
【ダーインスレイヴ】 待って欲しい 先程、カミトがユグドラシルに 入れなかったことは承知しているな?
【ダーインスレイヴ】 理由は定かではないが、 道案内もなしにアルマスを地上に 向かわせるのは、危険ではないか?
【ラグナロク】 それは…アルマスに無理をして もらうことになるけれど…
【アルマス】 それはいいけど、 どうしてそんなに急いでるの?
【ラグナロク】 予想より事態は逼迫しているのかも しれない…
【ラグナロク】 私達には情報が不足しているの さっきの戦いでも…
【ラグナロク】 ティルフィングとフォルカスは、 お互いの存在について知っている ような口ぶりだった
【ラグナロク】 それに、どちらも世界について 私達のまだ知らない“真実”を 掴んでいる
【ラグナロク】 彼女達が何を目的として行動している のか理解するために、私達は情報を 集めないといけないのよ
【アルマス】 彼女達、事情を話せっていっても、 何にも話そうとしないものね…
【アルマス】 分かった 道案内がなくても何とかなるわよっ 私に任せて
【ミネルヴァ】 さすがに一人というのは危険過ぎます あと二人くらいは連れていくべき ではありませんか?
【アルマス】 そんなこと言っても、こっちの復興 だってあるのよ 手が余ってるキル姫なんて…
【スイハ】 では、私がお供します!
【アルマス】 スイハっ いいの?
【スイハ】 危険な旅路なら尚のこと 擬装の力を活かして前に出ます
【ラグナロク】 助かるわ、スイハ 頼むわね
【ミネルヴァ】 もう一人いた方が良いと思うの ですけれど…
【エルキュール】 …………
【ミネルヴァ】 …………
【ラグナロク】 デュカキス大奏官とも話して 同行できるキル姫がいないか 聞いてみましょう
【ミネルヴァ】 …そうですね では――
【カミト】 あのっ!
【アルマス】 わっ…! 急に何っ?
【カミト】 僕がフォルカスを追うよ!
Next: 290602040