291001023 天上編サイド 未分類 神具探求レーヴァテイン 神具探求レーヴァテイン 2 - 後編 2話 光を共に 光を共に 戦闘後
とある町に立ち寄った際に依頼された 異族討伐―
【レーヴァテイン】 はぁっ!
【異族】 グォォォォ…ォ…
【レーヴァテイン】 これでお終い?
辺りを見渡すレーヴァテインに マスターも頷き返した
【レーヴァテイン】 まだ足りない… はぁ…イライラする
【レーヴァテイン】 ん…マスターのせいじゃないから ただ、全然前に進んでない気がする
自分の実力が上がっている実感が ないからか、彼女の表情は暗い
強くなるなら経験が必要だと 思ったんだけど…と マスターも首をひねる
【レーヴァテイン】 別に…元々手がかりすらないんだし… それより、さっさと報告しよ めんどうだし
そう言ってさっさと踵を返す彼女を 遅れてマスターも追いかけた…
【村長】 感謝しますぞ、マスター これで異族の脅威に 怯えずにすむ
【村長】 教会から呼ばれたマスターが こんな若造で心配しておりましたが 無用のものでしたな
【レーヴァテイン】 …………
【村長】 それにしても、キル姫という者も 恐ろしいですな
【村長】 子供の頃にキル姫の戦いを 見たことがありますが… まさに狂っているとしか
【村長】 最近では、凄まじく強いキル姫の 噂がありますし、 いつその刃が私たちに…
【レーヴァテイン】 凄まじく強いキル姫…?
なにか感じるものがあったのか 小さく声にしたレーヴァテインに 気づき、マスターが村長に尋ねる
【村長】 ええ、ええ 恐ろしく強いキル姫が、異族どころか キル姫すら倒しているとか
【村長】 まあ、あくまで噂ですよ 場所もユグドラシルに近い場所です
【村長】 こんな辺鄙な村ですから、 噂に尾ひれがつくのも 仕方のないことでしょうな
【レーヴァテイン】 …………
【レーヴァテイン】 マスター
その日の夜、宿を取って休んでいると レーヴァテインが真剣な眼差しで 声をかけてきた
【レーヴァテイン】 なんか気になる
昼間のこと? とマスターが尋ねると 彼女は小さく頷く
【レーヴァテイン】 なんとなく…ううん、 絶対私が行かないといけない
【レーヴァテイン】 そんな気が… 確信がある…
キル姫同士の… なにかに当てられたのか 彼女の顔は上気していた
【レーヴァテイン】 マスターが拒否しても行くから 忘れないで
そう言って部屋を出て行く彼女からは 今までに感じたことのない熱が発せられていた
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