291001031 天上編サイド 未分類 神具探求レーヴァテイン 神具探求レーヴァテイン 3 - 後編 3話 終末の剣 終末の剣 戦闘前
【レーヴァテイン】 振り出しに戻るっていうの、 こういうの?
約1週間ぶりにもどってきた ユグドラシルに 特に変わった様子はない
やっぱり単なる噂だったのかな? そう一人ごちたマスターを レーヴァテインは否定する
【レーヴァテイン】 ううん、いる…あそこ
彼女が指差す先には、 巨大な剣を携えるキル姫の 姿があった
【イミテーション】 …………
【レーヴァテイン】 私、だよね… なんか、私のはずなのに 違う感じがする…
【イミテーション】 …………
そのキル姫はただただ無言で レーヴァテインを見つめている
【レーヴァテイン】 アンタに勝てば、 きっと私は次に進める
レーヴァテインは自分と同じ名を持つ 剣を構え、一歩前に出た
【イミテーション】 次? 次に進んでどうするの…?
【レーヴァテイン】 ……え?
急に喋りだしたことより、 その言葉の意味が分からないと ばかりに彼女は目を見開いた
【イミテーション】 強くなって…強くなって… その先は? どこまで行けば満足?
【イミテーション】 私にとってはあなたの葛藤なんて とうの過去のこと
【レーヴァテイン】 ……っ
【イミテーション】 強くなるのに、 マスターなんて必要ない
【イミテーション】 私は、私自身の手で、 強くなる
【レーヴァテイン】 それは……
【イミテーション】 めんどうくさい… さっさと私に淘汰されて
気だるげに、剣を手に取る イミテーション
けれど研ぎ澄まされた気迫は、 レーヴァテインと比べものに ならなかった
【レーヴァテイン】 っ…マスターは待ってて… きっと勝ってみせるから
まるで覚悟を決めたように マスターにそう言って、 敵に向かって駆け出した
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