30043301 天沼矛ストーリー わからないモノ
【天沼矛】
う〜ん…う〜ん…
ああでもない…
こうでもない…
【天沼矛】
……え？
…あ、あなた様
いつからそちらに？
【天沼矛】
…さっきからずっと？
それは…気づきませんでした
【天沼矛】
え？今ですか…？
これです
絵を描いてたんですよ
【天沼矛】
あら、あなた様が来たって事は…
もしかして…出陣ですか？
【天沼矛】
…ホッ
あぁ〜良かった
戦いじゃないのですね
【天沼矛】
わたし、あまり戦いには
出たくないのです
【天沼矛】
戦うよりは絵を描いたり、
何かを作っていたり…
そんなことをしてる方が好きなんです
【天沼矛】
…え？この絵ですか…？
なにを描いてたのかって…
う〜〜〜〜ん
【天沼矛】
わかりません
【天沼矛】
なにを描きたいのか、
どんな絵を描きたいのか、
自分でもよくわからないのです
【天沼矛】
ただ…
【天沼矛】
戦いのない世界が
早く来ればいいなぁ…って
そんな平和な世界を描こうと…
【天沼矛】
でも…描けないんですよね
【天沼矛】
ほら全然うまく描けてないでしょ？
というか、うまく描けてるのか
描けてないのかすらわかりません
【天沼矛】
ねぇ、あなた様
どう思います？
描いている本人の 君がわからないのに、 僕にわかるわけがない…
天然気味な彼女に、 そうは言えない マスターであった
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