30131301 イルダーナストーリー 全知全能
【イルダーナ】 あはははは! そ〜れぇっ!!
イルダーナ… 彼女の持つ名前の意味 それは…
“全知全能”
【イルダーナ】 ねぇ見た、マスター? 私って、やっぱ戦いも 天才だよね?
【イルダーナ】 これが初めての戦闘だよ? なのに余裕で勝っちゃった!
【イルダーナ】 ほら?
100体はいた異族を たった一人で倒した彼女
【イルダーナ】 なんだか、よくわかんないとこに 来ちゃって 最初は少し戸惑ったけど…
【イルダーナ】 まぁ私はなにやっても天才だからさ! 困ったことがあったら また言ってきてよ?
【イルダーナ】 助けてあげるから! じゃあね〜!
【イルダーナ】 …………
明るい言葉とは裏腹に、 去り際に見せた彼女の寂しげな目が マスターは気になっていた
その夜─
【イルダーナ】 …う〜ん? どうしたの…? マスター
【イルダーナ】 もぉ〜… 今、何時だと 思ってるのぉ…?
【イルダーナ】 …え? ついてきてほしいところがある…? また…異族?
瞬時に体を起こすイルダーナ さすが全知全能の神 寝起きも強いようだ
【イルダーナ】 よし、行こう! この私が参戦したからには また楽勝だよ!
隊を後にし、 目的の場所を目指す2人
【イルダーナ】 さぁ、ちゃっちゃと片付けて また寝よ〜っと! …え?なに?
【イルダーナ】 …退屈? …って、私が? どうして?
【イルダーナ】 そんな目をしてる…?
【イルダーナ】 …………
マスターを見つめるイルダーナ その目は、心なしか 悲しさを帯びていた
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