30201201 ピサールストーリー 面倒くさがりじゃなくて
大変だ、大変だ…! てんやわんやできりきり舞いの マスター
わらにもすがる思いで、 ある姫に声を掛けてみた
【ピサール】 んん~? なぁに~?
彼女の名はピサール
マスターは、ダメ元で あるお願いをしてみる
【ピサール】 えぇ~? 調理当番のお手伝い~?
隊のみんなが帰ってくるまでに やらなくちゃなんだけど、 間に合いそうになくて…!お願い!
頭を下げるマスター
【ピサール】 う~ん…
【ピサール】 ないねぇ
どうして? 理由があれば教えて欲…
【ピサール】 めんどくさい
食い気味で即答する
そう、彼女は戦闘に出すのにも 一苦労するくらいの 極度の面倒くさがり屋なのだ
【ピサール】 言っとくけど、それは 面倒くさがり屋だからじゃないよ 平和主義者だからなんだよ
【ピサール】 わかってるよね?
何かあると、 すぐその言い訳を使う
【ピサール】 もうい~い? お風呂入って、 リフレッシュしたいんだけど~
リフレッシュって… いつも休んでばっかじゃないか! …とは言えないマスター
【ピサール】 じゃあね、がんばってね マスター
うぉいっ! 何かに気づいたマスターが叫ぶ
【ピサール】 んん…? どしたの?
前、前! ズボンのファスナー開いてるよ!
【ピサール】 …え? …あぁ、ほんとだ
そのまま行こうとする彼女に 「閉めんのかい!」と ツッコむマスター
【ピサール】 えぇ? だって、これからお風呂入るんだよ 一緒じゃん
【ピサール】 わざわざ閉める方がめんどい
女の子なのに… どこまで面倒くさがりなんだ
【ピサール】 じゃあね~
風呂場に向かおうとする彼女に、 マスターは前から気になっていた事を 尋ねてみた
面倒くさがるのには… 本当は何か理由が あるんじゃないの…?
【ピサール】 …………
彼女の足がピタリと止まった
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