30211207 プタハストーリー 『母なる抱擁』
ビュオォォォォォ…!
下がり続ける気温 吹きすさぶ砂嵐…
【プタハ】 この風では夜のうちに 砂漠を越えることは不可能…
【プタハ】 だが、このままでは マスターが…!
悪寒で歯をガチガチと鳴らし、 震えている
【プタハ】 この状況でも我は言うぞ、 マスター
【プタハ】 そなたのことは… 絶対に守って見せると!
彼女が大きく柔らかく、 温かい身体でマスターを 優しく包み込んだ
暗い砂漠を照らす、 彼女から発せられる光
それは彼女が新スキル 『母なる抱擁』に 目覚めた瞬間だった
次の日の朝
【プタハ】 お、目が覚めたか、マスター
嵐はすっかり収まり、 砂漠は爽やかな太陽の光で 晴れ渡っている
選択肢:
- ずっとここで…守ってくれてたの? → select_label_01へ
- 一晩中、僕を温めてくれてたの…? → select_label_02へ
- 寝ないで…ずっと看病を…? → select_label_03へ
嵐はすっかり収まり、 砂漠は爽やかな太陽の光で 晴れ渡っている
select_label_01:
【プタハ】 気に病むことはない それより体力が戻ったようで一安心だ
select_label_02:
【プタハ】 そなたのおかげで我も温かかった だから、お互い様だ
select_label_03:
【プタハ】 いいのだ、そなたの元気な顔が 見られれば、それで
select_label_end:
申し訳ない…僕が大丈夫なんて、 調子に乗って砂漠に入ったばっかりに …と彼女に頭を下げるマスター
【プタハ】 いや、こちらこそすまぬ
…え?何が? 悪いのは全面的にこっち… マスターを制し、彼女が話す
【プタハ】 そなたに… 苦しい思いをさせてしまった
【プタハ】 夜までには砂漠を越えようと、 そなたの変調に気が回らなかった
【プタハ】 我ももっと広い視野を持たねば… 本当にすまぬ、マスター
深々と頭を下げる どこまで女神なんだ… と心打たれるマスター
あの…ところで…
【プタハ】 どうした?
夜中の間…ずっと むにゅっと温かかったんだけど… 何かしてくれたの…?
【プタハ】 …!
【プタハ】 別に…何も…?
【プタハ】 ほ、ほら! 水分が足りておらんだろう!
【プタハ】 摘んできたイチゴだ 慌てずに食べるのだぞ
それは、普段は動じない彼女が、 初めて少し焦りを見せた瞬間
【プタハ】 …? なんだ? 自分で食べられるだろう
【プタハ】 ほんと、子供みたいだな 仕方ない…
【プタハ】 はい、あ~ん
彼女には、 ついつい甘えてしまう マスターだった
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