30231201 新ゲイボルグ 理解なんてできるわけない
マスターの隊に新しく入った姫、 その名は…
【キキョウ】 キキョウだけど… あまり気安く 話し掛けないでくれる…?
彼女は「シノビの世界」から来た と言う他の3人とは違い、 自ら隊に馴染もうとはしなかった
【キキョウ】 …………
そんなある日、マスターは カフェのテラス席で 彼女の姿を見かける
【キキョウ】 …!
【キキョウ】 …なぁに? 戦闘が休みの日くらい 一人でいたいんだけど
そんな彼女にマスターが言う
【キキョウ】 …え?わたしが…?
【キキョウ】 悩んでるように見えた…?
【キキョウ】 ……別に そんなことない…
【キキョウ】 …と言いたいところだけど、 一応 隊を束ねる主だけの事は あるみたいね
悩んでる理由を聞かせて …とマスター
【キキョウ】 …………
【キキョウ】 なんだか…わけも分からず、 こちらの世界に来てしまって…
【キキョウ】 わたし以外のクノイチはみんな、 なんとかやってるみたいだけど…
【キキョウ】 わたしはダメ
【キキョウ】 どうも、この世界のクノイチ… じゃなかった キル姫?…と馴染めなくて
遠い目で話すキキョウ
だったら、みんなのことを 理解してあげるのが1番だよ
マスターが彼女に提案する
【キキョウ】 …理解?
【キキョウ】 理解なんて…
【キキョウ】 できるわけないわ
ずっと遠くを眺めたままの彼女 その瞳の奥には 物寂しげな風が吹いているようだった
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