30231204 新ゲイボルグ 『五芒・活精の陣』
数日後─
同じカフェで、 遠くを眺めているキキョウ
そんな彼女に、 マスターが声を掛ける
【キキョウ】 …!
【キキョウ】 あなたか…
【キキョウ】 少し…分かった事があるの
【キキョウ】 今までは…人のことなんて 理解できるはずがないと思ってた
【キキョウ】 だから、わたしの事も… 誰も理解なんて出来ないと思ってた
【キキョウ】 でも…
【キキョウ】 理解できるか、 できないかなんて… やってみなきゃ分からない
【キキョウ】 例え、できなかったとしても… それはそれで仕方がない そんな事より…
【キキョウ】 最初から諦めて…恐れて… 歩み寄ろうとさえしない方が… 罪よね
そう話す彼女に、 マスターが告げる
選択肢:
- 隊のみんなと馴染んできたようだね → select_label_01へ
- 前より、話しやすくなったって → select_label_02へ
- みんなが君の事、意外と可愛いって → select_label_03へ
そう話す彼女に、 マスターが告げる
select_label_01:
【キキョウ】 みんなが…そう言ってくれてるの?
select_label_02:
【キキョウ】 それは…わたしもよ…
select_label_03:
【キキョウ】 …“意外と”は余計だけど
select_label_end:
【キキョウ】 でも、そういうのって…
【キキョウ】 素直に嬉しいね
【キキョウ】 そう言ってくれる みんなのためなら… 仲間のためなら…
【キキョウ】 頑張ろうって素直に思える
その変化が、 彼女にまた新たなるスキル 『五芒・活精の陣』を与えていた
【キキョウ】 …え?なに、これ? わたしに…?
遅くなったけど、 入隊祝いってことで …と、包みを渡すマスター
【キキョウ】 …!これは…
開けると、 中から出てきたのは 一着の可愛い洋服
そういうの好きなんでしょ? マスターが微笑む
【キキョウ】 …べ
【キキョウ】 別に好きじゃないからッ!!
顔を真っ赤にして怒鳴るキキョウ
な…なんで怒るの!? 意外な反応に、 マスターが慌てふためく
【キキョウ】 もう…! わたしのこと… 全然、理解できてないッ!!
実は隠れて可愛い洋服を 着るのが好きな彼女
それがバレていたのが、 よっぽど恥ずかしかったようだ
【キキョウ】 あなたって… ほんと、馬鹿ね
照れて、 そっぽを向いてしまう キキョウ
彼女の悩みの全てを 解決できたわけではない
それでも少しは 孤独から救えた気がしたのだった
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