30241203 蜻蛉切ストーリー 『無双両断槍』
弱き者の気持ちが分かれば、 さらに強くなれる
マスターの言葉に 黙り込んでしまった蜻蛉切
【蜻蛉切】 …………
槍を持ち、 静かに立ち上がる
あれ?やっぱ…怒らせた? …とは言え、その槍でなにを? と怯えるマスター
【蜻蛉切】 弱き者の心など…
【蜻蛉切】 うりゃああああああ!
マスター目がけ、 槍を一突きする彼女
ひぃぃぃぃぃーーーっ!!
槍はマスターの鼻先で止まった
【蜻蛉切】 …殿が謝ることじゃない
【蜻蛉切】 弱き者の心など… 気に掛けたこともなかった…
【蜻蛉切】 私が悪かったわ
【蜻蛉切】 よく「ばかばか~」って 言ってるけど、 ほんとにばかだったのは私…
【蜻蛉切】 弱き者の心をわかること… それは… 人を顧みる優しさを持つってこと
【蜻蛉切】 そうすれば慈愛の心、 団結の心が生まれる 殿は…それを私に教えようと…
そう言った彼女の槍の切っ先に トンボのボンちゃんが ピタリととまった
【蜻蛉切】 …!
【蜻蛉切】 この子は…遥か昔、まだ武器だった 私が切り落してしまった トンボの幽霊なの
【蜻蛉切】 かつての私には、 ひとかけらの慈悲も慈愛もなく、 ただ殺気しかなかったの
【蜻蛉切】 でも、殿の言葉で気づけた… 少しは…変われる… そんな気がする
【蜻蛉切】 その心の変化が、 ボンちゃんをとまらせて くれたのかな…?
そして、その変化は 彼女に新たなるスキル 『無双両断槍』をもたらした
ボンちゃんは嬉しくなったのか ぶんぶんと飛び回る
【蜻蛉切】 こら、ばかボン! 調子にのるな!
【蜻蛉切】 まったく…
【蜻蛉切】 …で、さっきの答えだけど
え? なんか言ってたっけ?
【蜻蛉切】 パックは美肌のためか?って!
【蜻蛉切】 私がパックをしてたのは…
【蜻蛉切】 殿に諫められ、 イライラしてたから… それでお肌に影響があると思って…
【蜻蛉切】 でも、そんなイライラも もうなくなったから… これはいらないわ
選択肢:
- 優しい心を持ったからだね → select_label_01へ
- なんだか内面から綺麗になったみたい → select_label_02へ
- すごく輝いて見えるよ → select_label_03へ
でも、そんなイライラも もうなくなったから… これはいらないわ
select_label_01:
【蜻蛉切】 …!や…優しい…?私が…?
select_label_02:
【蜻蛉切】 …!な…!き、綺麗だなんて…
select_label_03:
【蜻蛉切】 …!か、輝いて…とか…
select_label_end:
【蜻蛉切】 そ…! そんな、おべんちゃら 言ってもダメよ!
【蜻蛉切】 私を見て、 お化けって言ったことは 許さないんだからッ!
【蜻蛉切】 ほんとにばか殿は 乙女心がわかってないんだからっ
また怒って、背を向ける彼女
しかし、鏡越しに映る顔は なんだかとても嬉しそうだった
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