30251201 グングニル 心強い味方
【ミネルヴァ】 やっぱり私は… これ以上、 強くはなれないのかな…?
マスターの隊に新しく加わった姫 ミネルヴァ
誰と話しているの? …と、声を掛けてみる
【ミネルヴァ】 マ…マママ… マスター!?
【ミネルヴァ!】 いえ、あの… 独り言ではなく、 そこにいる…ニケに…
ニケ…?
彼女の視線の先には、 木の枝にとまった 一羽のフクロウが
【ミネルヴァ】 はい、ニケは あの子の名前です
【ミネルヴァ】 マスターの隊に来る前… 初陣の時に出会って以来、 どこに行くにも一緒で…
【ミネルヴァ】 それに… 時には私を助けてくれる 心強い味方なんです!
【ミネルヴァ】 あ… フクロウが友達だなんて…
【ミネルヴァ】 私って… 変な子ですかね…?
そんな事ないよ 入隊して間もないのに、 もうみんなから頼りにされてるし
微笑みながらマスターが答える
【ミネルヴァ】 自分で言うのもおこがましいですが 昔からどちらかと言うと、 人に頼りにされる存在でした…
【ミネルヴァ】 でも、それが… 辛く感じる時も あったと言いますか…
【ミネルヴァ】 誰にも頼れない… 甘えられない… それが…しんどくて…
【ミネルヴァ】 でもニケに出会ってからは… あの子が、私の愚痴を 聞いてくれるようになったから…
【ミネルヴァ】 …あ
【ミネルヴァ】 ご、ごめんなさい…! ペラペラとこんな話…
ニケほど聞き上手じゃないけど、 僕で良かったらもっと話して と、マスターが答える
【ミネルヴァ】 あ…ありがとうございます!
ところで、 さっきはニケに なんの相談をしてたの?
【ミネルヴァ】 !!
【ミネルヴァ】 そ、それは…
【ミネルヴァ】 マスター…
【ミネルヴァ】 やはり“知恵”や“思慮”だけでは… “力”には及ばないのでしょうか?
悲しげな瞳を向けながら、 彼女がマスターに尋ねた
Next: 30251202