30252203 ミネルヴァ クリスマスver. 『零式・知識からの躍進』
帰り道を歩くマスター達
落ち込んでいたミネルヴァが 笑顔を見せてくれたことに マスターが安心していると…
【ミネルヴァ】 あっ、マスター これ、お返しします
ミネルヴァがコートを脱いで マスターに渡そうとする
【ミネルヴァ】 もう十分ですから マスターのおかげで、体も心も ぽかぽかに温まりました
【ミネルヴァ】 それから…あの… そのマフラー、 一度返してもらえますか?
【ミネルヴァ】 …ちゃんと直して、 きれいなものを渡したいんです
【ミネルヴァ】 そうしたら… また受け取ってもらえますか?
もちろん、とマスターが答える
【ミネルヴァ】 よかった…! マフラーが必要なくなる前に ちゃんとお渡ししますね!
ミネルヴァは、 なにか欲しいものはないの? マスターは尋ねる
【ミネルヴァ】 えっ、私ですか?
もらってばかりは申し訳ないからね とマスターが言う
【ミネルヴァ】 私は…マスターのそばで 戦えるだけで、充分です
【ミネルヴァ】 一人では知りえなかったことを いつだってマスターが教えてくれる それだけで充分嬉しくて…
【ミネルヴァ】 だから…
その瞬間、強い北風が吹き、 マスターがくしゃみをする
【ミネルヴァ】 か、風が強くなってきましたね! …早く戻りましょう
【ミネルヴァ】 きっと、みんな待ってますから ね、マスター!
ミネルヴァがそう急かすので マスターもそれ以上は言えずに ふたりは帰りの道を急ぐ
【ミネルヴァ】 なんだろう…マスターを見ていたら 言葉にならない気持ちがあふれて 口に出てしまいそうになった…
【ミネルヴァ】 そんなこと、 今までなかったのに…
【ミネルヴァ】 …今日は聖なる日だから どんなことが起きても 不思議じゃないのかな?
それは彼女が新たなスキル 『零式・知識からの躍進 -クオンタムジャンプ-』を
取得した瞬間だった
ミネルヴァが空を見上げると 彼女の想いを肯定するように 白い雪が綺麗に降り続いている…
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