30261201 花嫁エロース 正義の前に立ちはだかる壁
戦闘の合間の休日
マスターはある姫に連れられ 街へと来ていた
【グラーシーザ】 マスター ほら、こっちだ 早く、早く
彼女の名はグラーシーザ 最近、新しく隊に入った姫である
【グラーシーザ】 ここだ、ここ!
やってきたのは洋服屋さん キル姫と言えど、そこは女の子 やはり可愛いものが好き…
【グラーシーザ】 マスター、どうだ? にあってるか、これ?
いや、ちょっと… 大きくない? 正直に答えるマスター
【グラーシーザ】 そうか じゃあ、これはどうだ?
いや、大き過ぎて 胸元がゆるゆるだよ
【グラーシーザ】 あっ! どこ見てるんだ、このスケベ! ちかんはオンナのてきだぞ!
小さな子供に 痴漢扱いされた気分になる マスター
【グラーシーザ】 やっぱり、昔の かんかくがのこってるんだな
どういうこと?
【グラーシーザ】 キラーズのえいきょうだろうな
【グラーシーザ】 ぶきだった時代 “けん”から“やり”に ちぢめられたことがあったからな
【グラーシーザ】 でも、体は小さくなっても せいぎの心は 小さくなっていないぞ!
【グラーシーザ】 いや!むしろ、今の…
その時、店の外から聞こえてきた 「スリよー!つかまえてーっ!」 という叫び声
【グラーシーザ】 !!
【グラーシーザ】 さいきん、ちまたで おうこうしているスリか!
【グラーシーザ】 あたしがいる時にやるなんて なんとおろかな!!
正義感の塊である彼女は 目にも止まらぬスピードで 店を飛び出した
が…
【グラーシーザ】 …!
【グラーシーザ】 や、やじうま…!? これじゃ…見えない!!
人だかりに阻まれた彼女
その背の低さゆえ スリを見つけることが出来ず まんまと逃がしてしまうのだった
【グラーシーザ】 あぁ~、くっそ~~~っ!!
【グラーシーザ】 このあたしが 悪をにがしてしまうなんて…!
【グラーシーザ】 く、く、く、くやしい…!!
七元徳『正義』を司る彼女 その悔しがり方は尋常ではなかった
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