310011201 マサムネ獣刻 孤高の獣剣士
【マサムネ】 はぁ…はぁ… やはり…今のままでは…
隊を離れ、 一人で修行に励む マサムネ
そんな彼女にマスターが 「なにしてるの?」 と声をかける
【マサムネ】 ………
【マサムネ】 いや…別に……
それ以上は答えず、 また剣を振るマサムネ
マスターは、めげずに話し掛ける
みんなに内緒で 鍛錬を積むなんて、 真面目だね
【マサムネ】 真面目…? 別に…
だって、一人で内緒の特訓でしょ? やっぱり真面目だよ
【マサムネ】 別に…内緒にしている わけではない…
じゃあ、どうして?
【マサムネ】 ………
しつこく聞いてくるマスターに 根負けしたのか、 彼女が口を開き始めた
【マサムネ】 拙者に内包されているのは、 世界蛇ヨルムンガンド
【マサムネ】 それゆえ… “独り”に 慣れているだけだ
でも、みんなと一緒に 鍛錬した方がいいんじゃない?
その方が切磋琢磨できて、 もっといい修行になりそうだし
マスターが彼女に尋ねる
【マサムネ】 いや……
【マサムネ】 一人の方が集中できる 邪魔も入らぬしな
でも… さらに言葉を紡ぐマスター
【マサムネ】 そなた達のやり方を 強要しないでくれ 放っておいて欲しい
【マサムネ】 拙者は…
【マサムネ】 独りがいいのだ
マスターの言葉には耳を貸さず、 そのまま剣を振り続ける マサムネだった
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