310011202 マサムネ獣刻 氷花蛇突
【マサムネ】 うぐっ…!不覚…!
ある日の戦闘で 傷を負ったマサムネ
【マサムネ】 やはり、まだまだ… “あの頃”の力には…
仲間との連携が上手く行かず、 敵から攻撃を受けてしまったのだ
【マサムネ】 大丈夫だ… これしきの傷… 一人で治せる…
…と、隊の姫の応急処置を受けずに、 その場を去ろうとするマサムネ
そんな彼女にマスターが声を掛けた
応急処置だけでも受けなよ
【マサムネ】 ………
それに…やっぱり、 みんなと一緒に 鍛錬した方がいいんじゃない…?
その方が、連携も上手く行くし…
【マサムネ】 前にも言ったであろう… 拙者は元より孤独を愛する身 誰ともつるむことは出来ぬ
【マサムネ】 今日はたまたま不覚を取ったが… 次こそは…
う~ん、本当かな…?
【マサムネ】 何がだ…?
孤独を愛しているんじゃなくて…
選択肢:
- 人と関わるのが怖いだけじゃないの? → select_label_01へ
- 人に心を見せたくないんじゃないの? → select_label_02へ
- 誰も…信用してないんじゃないの? → select_label_03へ
孤独を愛しているんじゃなくて…
select_label_01:
【マサムネ】 !! 拙者が…怖がっている?
select_label_02:
【マサムネ】 !! 心を…隠していると…
select_label_03:
【マサムネ】 !! 拙者が…人を信じておらぬと…
select_label_end:
本当のこと…話してよ
【マサムネ】 ………
【マサムネ】 初めてだ… そなたのように…
【マサムネ】 拙者の心に グイグイ入り込んでくるのは…
マスターに見抜かれ、 心の裡を話すマサムネ
【マサムネ】 拙者は… 『トレイセーマ』で 囚われだった身…
【マサムネ】 周囲は獣人… キル姫を兵器や奴隷としてしか 見ていない者たちばかりだ
【マサムネ】 気を許せる者など……
【マサムネ】 だからだ… 拙者は…独りで… 強くなろうと……
でも独りでは限界があるよ マスターが彼女に語り掛ける
人と関わる事を恐れず、 自分の殻を打ち破り、 前に進むことができたら
今よりも もっと強くなれるんじゃないかな
【マサムネ】 ………
あ、殻を破るって言うより 『脱皮する』って方が合ってるかな? 蛇なんだったら
【マサムネ】 く、くだらないことを言うな! 真剣な話しをしている時に!
彼女に怒られるも、 優しく微笑むマスター
【マサムネ】 ………
【マサムネ】 自分の殻を破り… 前に…
【マサムネ】 ぐはっ…!
次の戦闘でも傷を負うマサムネ
また、仲間との連携が 上手く行かなかったのか…?
…そうではなかった
【マサムネ】 だ、大丈夫か…そなた!
ずっと独りで戦っていた彼女が、 なんと仲間の姫を庇い、 傷を負ったのだった
【マサムネ】 これしきの傷… どうということはない!
【マサムネ】 人を守ったことで… 拙者の中の何かが変わった…!
【マサムネ】 くらえっ!!
彼女が剣を構える
一閃!
大地を凍らせ、 敵をも凍てつかせる一撃
【マサムネ】 新技…『氷花蛇突』
それは彼女が 新たなるスキルに 目覚めた瞬間であった
敵を撃破した彼女に、 マスターが声を掛ける
選択肢:
- 成長したね → select_label_04へ
- 過去の自分を乗り超えたね → select_label_05へ
- 殻を破ったみたいだね → select_label_06へ
敵を撃破した彼女に、 マスターが声を掛ける
select_label_04:
【マサムネ】 せ、拙者はただ… もっと強くなりたかっただけだ
select_label_05:
【マサムネ】 …! 過去の力を…超えた…
select_label_06:
【マサムネ】 …ふっ、皮ではなく…か?
select_label_end2:
【マサムネ】 そなたの言葉…
【マサムネ】 自分の殻を破り、 前に進めば強くなれる…
【マサムネ】 その通りであった
【マサムネ】 拙者は過去から解放されたが、 そのせいで獣刻された頃の力が、 使えなくなってしまっていた…
【マサムネ】 だが、今日…
【マサムネ】 隊の姫を… 仲間を救おうと想ったら… 不思議と力が湧いてきた
【マサムネ】 誰かのために戦おうと想ったら… 拙者の体から 新たな力が湧いてきたのだ
【マサムネ】 そう導いてくれたのは、そなただ
【マサムネ】 そなたの言葉と… 拙者のバイブスが共鳴し… 力を取り戻せたのだ
そう晴れやかな顔で語る彼女
【マサムネ】 これからは… 人と向き合ってみようと思う
【マサムネ】 れ、礼を言うぞ…
【マサムネ】 しゅ… 主君
彼女が初めてマスターを 「主君」と呼んだ
そうだよ それに一人じゃ出来ないことも 多いしね
【マサムネ】 …え?
彼女の傷の手当てを しようとするマスター
【マサムネ】 よ、よせ…! これくらい自分で出来る!
顔を赤くして怒るマサムネ
そんな彼女にマスターが答える
僕は君たちみたいに戦えない だから、これくらいはさせて欲しい
支え合いたいんだ
【マサムネ】 …!
【マサムネ】 支え合い…か
【マサムネ】 そうだな…
【マサムネ】 たまには誰かに 甘えてみるのも…
【マサムネ】 わ、悪くないもんだな
マスターの手が 怪我した彼女のひざに触れる
【マサムネ】 ………
顔を赤く染めながらも、 嬉しそうなマサムネだった
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