310021201 レーヴァテイン・獣刻・バハムート 凸凹な二人
【トレイセーマ兵】 ぐ…くそっ…
【レーヴァテイン】 処理、完了… なんてね
敵を倒し、 息を吐いたレーヴァテイン
怪我はない? と、尋ねるマスターに 彼女は鋭い視線を返した
【レーヴァテイン】 どうしてこんなに敵がいる場所を 進んでるの?
それは… と、マスターは言葉を濁す
森の中は敵がいないだろうと 安易に考えた結果だった
【レーヴァテイン】 マスターの隊にはいろいろな 斬ル姫がいるんだし、 偵察とか出来たんじゃないの?
ごめんね、と マスターは謝る
【レーヴァテイン】 私は別に…平気 強い敵じゃなかったし
【レーヴァテイン】 でも、敵がいるって分かってれば 対応の仕方も変わるでしょ
【レーヴァテイン】 マスターってのは 隊のトップなんだから… って―
マスターに指導をいれていた レーヴァテインだったが、 急にその動きが止まった
レーヴァテイン? マスターも不思議そうに 声を掛けるが―
【レーヴァテイン】 やっぱ、 なんでもない
そう言って、 レーヴァテインは その場を離れてしまった
【レーヴァテイン】 はぁ… リーダーは 私じゃないのに…
【レーヴァテイン】 なんであんなめんどくさいことを 言ったの…
恥ずかしさと悔しさが 入り混じった表情を浮かべる レーヴァテイン
【レーヴァテイン】 はあ…なんで言っちゃうかな… 自分のことなのにめんどくさい
【ムー】 ははは! 気張りすぎだろ、レヴァ!
そんな彼女を見て、 ムーはからかって笑っている
【レーヴァテイン】 黙って
【ムー】 そんな怒るなって 怒るのが癖になってるから、 マスターにも言っちまうんだろ?
レーヴァテインとその相棒― オートアバターのムーが騒ぐ姿は たびたび見かけるものだ
いつも通りすぐ終わる そのはずだったのだが、 今日は違った
【レーヴァテイン】 ムーがふざけてばかりだから、 癖がついたんじゃない
【ムー】 レヴァがちゃんと まとめてくれれば 俺だって従うさ
【レーヴァテイン】 なにそれ 私がダメだって言うの?
【ムー】 ああ、そうだよっ レヴァのまとめ方が 下手くそだったんだ
【レーヴァテイン】 私だって、 大変だったのに…
二人の表情が みるみる険しくなる
【レーヴァテイン】 アンタみたいに なにも考えてないのが いるのが悪いんじゃない
【ムー】 なんだって? 本気で言ってるのか?
【レーヴァテイン】 そうよ 全部、アンタのせい
【ムー】 ああ、そうかよっ
売り言葉に買い言葉 ムーはレーヴァテインから離れ、 どこかに行ってしまった
【レーヴァテイン】 ふんっ… いなくても平気だし
【レーヴァテイン】 そう… 私は絶対にあの子との約束を 果たさなきゃいけない…
【レーヴァテイン】 ムーがいなくても、 問題ない…
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