310111211 天使エクスカリバー 妄信的な守護者
マスターの元に、 新たな姫が入隊した
【エクスカリバー】 エクスカリバー・聖鎖(ジェイル)・ セラフィエルとはこの私のこと
【エクスカリバー】 マスター、あなた様をお慕いする この気持ちに嘘偽りはございません
【エクスカリバー】 ああ…なんと神々しいお姿… 聖なるかな、聖なるかな…
【エクスカリバー】 も、申し訳ございません… 感動で涙が…ぐすっ
マスターを崇拝する気持ちが強い彼女
その思いはとどまることがなく、 隊の姫にもマスターの素晴らしさを 伝えまくっていた
【エクスカリバー】 さあ、みなさん! 崇高なるマスターへ 讃美歌を捧げましょう!
毎日、決まった時間になると、 讃美歌を強要するので、 姫たちは困り気味だった
しかし、戦場に出ると、 彼女は攻守ともにレベルの高い 優秀な戦士だった
【エクスカリバー】 はぁ…はぁ… ああ、聖なるかな、 我が君…
【エクスカリバー】 私はあなた様の剣となり… 盾となれることを 誇りに思っております
腕についた傷を見つめ、語る彼女
【エクスカリバー】 この傷も、 あなた様を守り抜いたという 我が誇り高き証です
大丈夫!?と、 彼女の傷の手当てをする マスター
【エクスカリバー】 い、いけません…! 神聖な御手で触れるなど…!
しかしマスターは お構いなしに処置を続ける
【エクスカリバー】 あぁ…なんと恐れ多い…! 寛大なるかな、我が君…ぐすっ この身を捧ぐにふさわしいお方…!
その言葉通り、 彼女にとっては マスターに尽くすことが全て
なので…
【エクスカリバー】 も、申し訳ございません…!! 本日の戦闘…ご期待以上の 働きをご覧にいれられず…!
【エクスカリバー】 そんな不甲斐ない私を… どうか、お叱り下さいませ!!
役に立てなかった時は、 マスターに叱責を懇願
ただ…
【エクスカリバー】 そんな… お叱り頂けないのですか…?
君はよくやってくれてるよ …と、マスターが励ますも、
【エクスカリバー】 我が君にお気を遣わせるなんて… こうなったら、 この首でお許しを!!
すぐ自害しようとする彼女
なにやってるんだよ! と、マスターは焦る しかし彼女は…
【エクスカリバー】 おぉ…! マスターからお叱りの言葉を 頂けるとは…!
【エクスカリバー】 も、申し訳ございません… 感動で涙が…ぐすっ
叱られると感動して泣く 褒めたら褒めたで、
【エクスカリバー】 我が君にお褒め頂けるとは! 至極恐縮…ぐすっ
と、感極まって泣く
【エクスカリバー】 私めをお叱りになり、 マスターもお疲れでしょう どうか私にお座りくださいませ!!
【エクスカリバー】 さぁ、ご遠慮なさらず! さぁ…!!
そして跪き、マスターに 座ってもらおうとする
なんと言うか彼女は… 行き過ぎた信仰心を持つ 残念美女だったのだ
今まで新しく入隊した姫は、 マスターから気に掛けることが 多かった
だが、マスターを崇拝する彼女は 向こうから進んでついてくる
しかし、マスターが もっと仲良くなろうと話しかけると、
【エクスカリバー】 そんな!畏れ多いです!
と、逆にめちゃくちゃ距離を取る
休日になると…
【エクスカリバー】 どんな危険があるか分かりません! お供します!!
…と、マスターの後を ずっとついてくる彼女
マスターも嫌ではないのだが、 もっとのんびり自由にして 欲しいと思っている
しかし彼女は、
【エクスカリバー】 いえ、私はマスターの 忠実なるしもべですから どこまでもお供いたします!!
悪い子ではないのだが… 若干、扱いに困るマスターだった
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