310181212 でんぱ 革命的ハーモニー
暗い顔で佇んでいた彼女に、 なにがあったの？ と話を聞くマスター
【でんぱ】
あらら…
バレちゃったか
【でんぱ】
実はね…
彼女が自身の苦悩を語り始めた
【でんぱ】
ワタシは…歌が好き
【でんぱ】
大好き
【でんぱ】
みんなに笑顔になってもらうため
歌うのは楽しいし、やりがいもあるし
それが自分の使命だと思ってる
【でんぱ】
でもね…
彼女の目に 悲しみの色が差した
【でんぱ】
ワタシは…
不完全な存在…
【でんぱ】
そんなワタシが歌う歌は…
きっと……
【でんぱ】
不完全なんだよ…
俯く彼女
彼女は己の霊装支配が 完全じゃない事を気にしていたのだ
そんな彼女に、マスターは尋ねる
完全な歌ってどんなの？と
【でんぱ】
それは…
【でんぱ】
世界中を笑顔にできる…
優しい歌
【でんぱ】
そんな歌で
世界を平和に導きたい
マスターの理想に近づきたくて、 そう思って今日までやってきた
【でんぱ】
でも…
【でんぱ】
こんなにも思い悩んでて…
音楽を楽しめてなくて…
心に棘が刺さったままのワタシが……
【でんぱ】
みんなを笑顔になんか
できるわけないよ…
落ち込む彼女に、 マスターは言う
そんなことないんじゃない？ だって…… と、マスターが言いかけた時、
【でんぱ】
！！
【でんぱ】
マスター、離れて！
草をかき分け、 突如現れた敵の攻撃を防ぐ彼女
いつの間にか、彼女たちは 敵の大群に囲まれていた
剣を構え直す彼女
【でんぱ】
悩んでたって、
敵は待ってくれないよね
【でんぱ】
ここは…
戦って切り抜けるしかない…！
だが彼女一人に対し、 敵の数はあまりにも多かった
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