310201214 美樹 さやか 美装『受継ぐ意志』
【さやか】
２人のことは好きだけど
毎回敵も一緒に連れてきちゃうのは
困っちゃうね…
以前助けた兄妹がマスター達の もとへお礼を言いに来たのだが 彼らをまだ追っている敵兵付きだった
【さやか】
それにしても
あのパーティーが
そんな物騒なものだったなんてね…
兄妹が親から相続した土地には 何やら利用価値があるらしく…
それを狙った者達がふたりを 呼び出し、亡き者にして奪おうと 考えたのが例のパーティーだったのだ
【さやか】
とりあえず追っ手は倒したけど
本当に大丈夫なの？
護衛を雇ったから大丈夫 と兄はさやかに胸を張って言う
【さやか】
その割にいま襲われてたけど！？
いや、大丈夫って言うなら
信じるしかないけど…
【さやか】
それで、今日は危険をおかしてまで
お礼を言いに来ただけ…って感じ？
さやかの問いに兄妹が 「今日はお誘いに来ました！」 と元気よく返す
【さやか】
お誘い…？
迷惑をかけたお礼だと 今度は普通のパーティーのお誘いを しに来たという兄妹
【さやか】
ええっ！
だからそういうのガラじゃないって！
お礼を受けるのは悪いことじゃない というマスターの言葉に渋々 招待状を受け取るさやか
【さやか】
けどドレスとかないし…
えっ、こないだのドレスは
お礼にプレゼントしますって！？
さやかに逃げ場はなくなったようだ
【さやか】
や、やっぱ私に
こういうのは似合わないって…
それに、パーティーなんて…
ドレスは似合ってるし パーティーも楽しめばいい とマスター
【さやか】
そう簡単に言ってくれちゃって…
いつも頑張っているさやかには ご褒美があったっていいとマスター
【さやか】
…へ？
私なんか全然頑張ってないよ？
さやかは隊の中で頑張っている とマスターは断言する
【さやか】
それは仲間に入れてくれた
マスターへの恩返しとして
当たり前のことしただけだし…
さやかがそう思っていたとしても さやかは頑張ってると思っているから 報われていい、とマスターは説く
【さやか】
そっか、私も報われていいんだ…
そんな風に思ってくれる人が
私にもいるんだね
マスターの想いが さやかへ新たな力 美装『受継ぐ意志』を与える
言わないと伝わらない そう言ったのは自分だったと マスターはさやかへ改めて感謝を言う
【さやか】
も、もう十分言ってくれてるって！
恥ずかしくなってきちゃうじゃん！
【さやか】
あ、パーティー遅れちゃうよ！
急いで、マスター！
照れ隠しか 駆けて行ってしまうさやか マスターもその後を追うのだった
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