Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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310232211 アスカロン・D. plug・レヴィアタン 青いバラの花言葉

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3102321.png 【アスカロン】 わぁ、街全体から甘い香りが 漂ってくる… ふふ、とっても楽しそうですね!

街は、明日に控えた バレンタインの準備に 賑わっていた

3102321.png 【アスカロン】 はっ…見とれてる場合じゃなかった みんなのために しっかりおつかいしなくちゃ!

マスターの隊の姫達は 毎年行われている バレンタインの催しとして

手作りのチョコを交換しよう という話になり みんなチョコ作りに没頭している

材料が足りなくなったので アスカロンはみんなを代表して 街へ買出しにきていた

3102321.png 【アスカロン】 この衣装なら、すぐに斬ル姫って わからないしね

3102321.png 【アスカロン】 ふふ、たまにはこうやって街を 眺めるのも楽しいなぁ

3102321.png 【アスカロン】 街のみんなが明日のバレンタインを 楽しみにしているのが 伝わってくる…

3102321.png 【アスカロン】 …羨ましい

3102321.png 【アスカロン】 毎年チョコを準備しているけど 私は渡せていないのに…

アスカロンは明日の バレンタインを思うと 少し憂鬱そうに俯いてしまう

…と、そんな彼女へ

【花屋のおじさん】 おいおい、お嬢ちゃん 萎れてどうしたんだい? ほら、これあげるから元気だしな

3102321.png 【アスカロン】 え?わぁ、綺麗な青い色… 青いバラなんて初めて見ました!

本来、自然界では 青色のバラは存在しない 造花だからこそ、できる色なのだろう

3102321.png 【アスカロン】 でも頂いていいんですか? このお花、売り物ですよね?

【花屋のおじさん】 いいってことよ! それが最後の一本だからな ぜひ貰っておくれ

【花屋のおじさん】 それにバレンタインは 男が女に花を贈る日だろ? これは俺からあんたへの贈り物さ

3102321.png 【アスカロン】 そ、そういうことなら いただいていきます ありがとうございます!

隊へ戻る道中で アスカロンは顔を暗くして 手元にある造花を見つめた

3102321.png 【アスカロン】 青いバラか…

3102321.png 【アスカロン】 自然には咲かない色だから 花言葉は“不可能”なのかも…

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3102321.png 【アスカロン】 ただいまみんなーっ! 足りなくなってた材料、 買ってきましたよーっ!

助かったよ、ありがとう!と 姫達がアスカロンを迎えた

周りの姫達は 交換用のチョコとは別に マスターへのチョコも作っていた

マスターは今年も喜んでくれるかな と、無邪気に笑いあっている

そんな姫達の様子を見て アスカロンの手が止まった

3102321.png 【アスカロン】 …羨ましい

嫉妬を司る悪魔レヴィアタンを ドミネイトされた彼女は 嫉妬心が非常に強い

思わず零れた言葉に どうしたの?と声をかけられ アスカロンは慌てて取り繕う

3102321.png 【アスカロン】 いえ、なんでもありません! わ、私ちょっと 外の空気吸ってきます!

アスカロンはそう言って 野営地を飛び出してしまった…

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