310251212 ムラマサ・獣刻・ヤマタノオロチ 自信と慈悲
数日後─
【ムラマサ】 ふん…!ふん…!
一人、森で剣を振るムラマサ
彼女の心の奥には、 いつかのマスターの 言葉が引っ掛かっていた。
きみが抱いているのは本当に “自信”なの…?
【ムラマサ】 …拙者は… 間違っていない…はず…
【ムラマサ】 でも…いつしか…
【ムラマサ】 道を踏み外していたというのか…
…と、そこに現れるマスター
【ムラマサ】 主君……
【ムラマサ】 今日は…どうされたのですか…?
【ムラマサ】 …え? わたっ、拙者が心配で…?
【ムラマサ】 あの日以来… 拙者にそんなに元気がないように 見えるのですか…?
【ムラマサ】 心の弱さが表に出るなんて… まだまだ修行が足りませんね
ムラマサは真面目だな とマスター
【ムラマサ】 は、はあ…
【ムラマサ】 あの…実は主君に… 尋ねたいことがあるのです…
【ムラマサ】 拙者の自信は… やはり間違ったもの だったのでしょうか…?
【ムラマサ】 私はヤマタノオロチを 獣刻されたことで 大きな力を得ました…
【ムラマサ】 ずっと目標だった… 姉様にも勝てると思えるほどに…
【ムラマサ】 でも、そうして得た自信は… いつしか傲慢へと 変わり果てていたのでしょうか…?
これまでの自分を振り返るムラマサ
…と、その時 彼女とマスターから少し離れた場所に 一匹の野良の子猫が現れた
【ムラマサ】 …あ!あれは……
子猫の向こうには、 捕食しようと狙っている 大きな蛇の姿が……
【ムラマサ】 危ない!
大蛇に気づき、必死に逃げる子猫 大蛇はいたぶるように 子猫を追い詰めていく
【ムラマサ】 弱らせてから 食べようとしている…
【ムラマサ】 あの大蛇は……
【ムラマサ】 まるで拙者そのもの……
【ムラマサ】 いつの間にか、 あの大蛇のように…
【ムラマサ】 拙者は懸命に生きようとする者を、 嬲る存在になっていたのか…?
【ムラマサ】 周りを見ず、人の声に耳を傾けず… 自分こそが絶対と信じて疑わない… そんな驕り高ぶった存在に…
選択肢:
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周りを見ず、人の声に耳を傾けず… 自分こそが絶対と信じて疑わない… そんな驕り高ぶった存在に…
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【ムラマサ】 は…はい!わたっ、拙者も そうしたいと思います!
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【ムラマサ】 ……!!はい! 私はもはやただのオロチではない マスターの斬ル姫です!
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