310271211 クラウ・ソラス・D. plug・ベリアル 生真面目な契約
【クラウ・ソラス】 さぁ、マスター 指示された任務は完了したぞ 対価を払ってもらおうか
戦闘が続く中、 クラウ・ソラスが 報酬を要求しに戻ってきた
【クラウ・ソラス】 隊の姫達のため、 あの魔獣を引きつけろという 契約だっただろう
【クラウ・ソラス】 私は契約を守った さぁ、対価を寄越すんだ
報酬を求めて、ずいずいと 手を伸ばすクラウ・ソラス
彼女は掃除当番でも調理当番でも どんな細かな指示に対しても 契約を取り交わし、対価を要求する
マスターは対価を支払おうと ポケットをまさぐるが、 今はキャンディしかない…
【クラウ・ソラス】 なに? キャンディしかないだと…? では、それでいいぞ
こんなものでもいいのか… とマスターはキャンディを差し出す
【クラウ・ソラス】 …うん、甘い
クラウ・ソラスは 満足そうに飴を舐めた
ふと、他の姫達から 嫌な目線を感じるマスター
自分達はまだ戦っているのに どうして彼女だけ甘やかすのか… という意味だろうとマスターは察する
しかしクラウ・ソラスにもう一度 戦ってほしい場合は、 また契約を結ばなければならない
そしてその度に報酬を与えれば 他の姫達からの不満は募る一方だ
新しく入ったばかりで許されては いたけれど、このままではダメだ… とマスターは苦悩する
【クラウ・ソラス】 おや、マスター 難しい顔をしてどうしたんだ?
【クラウ・ソラス】 また私の力を借りたいというのか? いいだろう、ならば契約だ
今回は契約ではなく、 隊のために行動してほしい マスターは頼んでみる
【クラウ・ソラス】 断る これは私のプライドなのだ 譲るわけにはいかない
【クラウ・ソラス】 私が入隊時に結んだ契約は マスターの身を守ることだ 他は改めて契約を結んでほしい
悪を司る悪魔ベリアルを刻まれた クラウ・ソラスは、 頑として動こうとしない
仕方ない…とマスターは 他の姫達のサポートするという 契約を結んで欲しい
対価は戦いが終わった後に 払うよ、と言うマスター
【クラウ・ソラス】 いいだろう
契約を交わしたクラウ・ソラスは 一転して積極的に戦闘へ参加する
マスターは クラウ・ソラスの背中を眺め 息を吐く
姫達からの不満はほかにもある、 このままではよくないな… と悩むマスターだった
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