310361212 ラグナロク・神令・ユグドラシル 黄昏に立つ旗
【ラグナロク】 骨は拾ってやる
ラグナロクが掲げた旗は 戦場でその存在を示し続け マスターは度々戦火にさらされた
ラグナロクから立ち昇る 圧倒的なマナは 彼女が宿すユグドラシルのごとく…
世界中にその存在を示し 敵軍を引き寄せる 呼び水となってしまっていた
敵襲のペースは格段に上がり 恐らく次に敵襲があれば 総崩れとなることは明白である
【ラグナロク】 皆、マスターを守るべく戦い 傷を受け、倒れていく
【ラグナロク】 美談ね
【ラグナロク】 その共感が他の斬ル姫たちにも伝播し 次々に無用な自己犠牲が生まれる
【ラグナロク】 全ては世界に争いを産むきっかけ バイブスが原因よ
【ラグナロク】 スイハのような 共鳴なき勇気“孤高”が 群れること、競い争うことを回避する
【ラグナロク】 ダモクレスのような 共鳴なき愛“蒐集”が生の渇望を除き 戦いの必要性を失くす
【ラグナロク】 フライシュッツのような 共鳴なき信仰“陶酔”が 自主性を妨げ、裏切りや内紛を避ける
【ラグナロク】 エルキュールのような 共鳴なき希望“信念”が 終わりを受け入れる
【ラグナロク】 グラーシーザのような 共鳴なき正義“断罪”が 迷うことなき裁きを下す
【ラグナロク】 ミネルヴァのような 共鳴なき知恵“盲目”が 他者との摩擦を防ぐ
【ラグナロク】 ネスのような 共鳴なき節制“支配”が 規律正しき秩序を生む
【ラグナロク】 感情を捨て 戦いの宿命から解き放たれるべきよ
【ラグナロク】 繋がることのない 自立した個を尊重して べたついた関係性を清算すべきなの
遠くから敵軍勢が迫る音が響く
【ラグナロク】 斬ル姫の光たるマスター お前の陽はこれより沈む
【ラグナロク】 今こそ、世界の黄昏をもたらそう
ラグナロクは旗を地に突き立て 掲げる
彼女からマナが立ち昇ると それを標的とした敵軍が遠巻きに マスター達の隊を包囲しだす
斬ル姫達は傷だらけの身体をおして 武器を握る
【ラグナロク】 異論はある?
選択肢:
- 旗を下げてくれ! → select_label_01へ
- 負けると決まったわけじゃない → select_label_02へ
- 異議がある! → select_label_03へ
異論はある?
select_label_01:
【ラグナロク】 掲げる意味を伝えたはずだけど?
select_label_02:
【ラグナロク】 楽観的ね
select_label_03:
【ラグナロク】 逆転する抗弁が?
select_label_end:
敵襲まで一刻の猶予もない マスターは決死の覚悟で言う
ラグナロクの行いは、傍観だと
【ラグナロク】 …続けて?
今のラグナロクの振る舞いの全ては 世界を平和にするための観測ではない
自身の使命をおろそかにした 無責任な傍観なのではないかと
【ラグナロク】 私の行いは バイブスを把握する為の 客観的な分析・判断よ
【ラグナロク】 争いのない世界を作るべく 平和な世界を目指すべく
ラグナロクは眉一つ動かすことなく マスターへ反論する
【ラグナロク】 その結果の今よ バイブスは戦いを引き起こし 争いの火種であり…
【ラグナロク】 その力は 淘汰されようとしている 因果応報、わかり切った結末じゃない
マスターはラグナロクを見つめ 語りかける
バイブスが起こしたことは それだけじゃない
バイブスは ラグナロクにも共鳴したのだと
【ラグナロク】 …っ
少し、息を飲むラグナロク
バイブスの力を 見極める必要があるのなら…
バイブスによって共鳴した ラグナロクの力も 示すべきなのではないかと
軍旗は 戦士を鼓舞する為にも あるのではないかと
【ラグナロク】 …
ラグナロクは少しの間、口をつぐむ 思索するように マスターを値踏みするように
【ラグナロク】 …私も
【ラグナロク】 バイブスの可能性の ひとつだと言うことか………
彼女は地に突き立った旗を引き抜くと 空高く掲げる
【ラグナロク】 この数の墓穴を掘るのは 少し骨だな
ふっ、と 不敵な笑みをこぼすラグナロクは 斬ル姫達に演説をぶつ
【ラグナロク】 斬ル姫達… 自分の墓場は自分で作るがいい
【ラグナロク】 墓標を立てるべきかどうか… 世界を繋ぐユグドラシルに 観せてみろ
ラグナロクの旗が 前線に翻る
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