310382211 アルマス・妖精結合・ティターニア イースターパーティーの準備
【アルマス】 えーと…この飾りは ここにつけて、っと
イースターパーティーの準備を 着々と進める マスターの隊の姫達
アルマスも姫達に混ざり、 パーティー会場の飾りつけを 進めていた
【アルマス】 …うん? あれ、マスター?
そんなアルマスの目に、 会場から離れていく マスターの姿が映る
【アルマス】 どこに行くつもり…? あっちには何も ないはずだけど
【アルマス】 怪しいわね…
アルマスはそう呟くと マスターの後を 追うのだった
【アルマス】 マスター! こんなところで何やってるの?
【アルマス】 …って、そんなに驚かないでよ ちょっと声をかけただけでしょ
【アルマス】 パーティーの準備はどうしたのよ? もしかして…サボり?
訝しむアルマスに、 マスターはぶんぶんと首を振る
マスターはアルマスに ここまで来た事情を説明する
【アルマス】 ウサギのたまり場? ああ、この近くにあるわよね
【アルマス】 今年はやけに 数が増えてるって、 みんなが話してたっけ
【アルマス】 …ああ、なるほどね! 読めてきたわ、マスターの考え
【アルマス】 大方…ウサギ達を イースターパーティーに 招待したい、ってとこじゃない?
ずばりと言い当てられ、 またもや驚いてしまうマスター
【アルマス】 あははっ、わかるわよ! お人好しなマスターが 考えそうなことだからね
【アルマス】 どれだけ一緒に旅したと思ってるのよ それなりにあなたの考えは わかるつもりよ
【アルマス】 みんなを喜ばせたいんでしょ? かわいいもんね ウサギ
【アルマス】 パーティーにいたら みんな喜ぶと思うし よし、私も絶・手を貸すわ!
マスターの計画に アルマスは協力を申し出たが…
マスターは 申し訳なさそうな様子で 遠慮しようとする
【アルマス】 はあ?なによ、 私じゃ頼りないっていうのっ?
【アルマス】 そういうわけじゃない? なら良いでしょ!
【アルマス】 ほら、さっさと行きましょ! ウサギなんてエサでもあげれば すぐについて来るわよ!
【アルマス】 うわぁ、すごい数ね…
たどり着いたたまり場では、 大量のウサギ達が 元気に飛び跳ねていた
【アルマス】 ここまでの数とは 思わなかったわ…
【アルマス】 まあいいわ 早いとこ誘導しましょ!
【アルマス】 ほらほら、あなた達の 絶・大好きなニンジンよ~
手持ちのエサを取り出し、 ウサギを懐かせようとする アルマスだったが…
【アルマス】 わ、ちょっ! 飛びかかるのはやめ… ひゃあっ!?
【アルマス】 あはっ、あははっ!! くすぐったっ…! んもう、やめてってばっ!
元気なウサギ達に じゃれつかれてしまい、 なかなか計画が進まない
【アルマス】 …って、ちょっと! 微笑ましく見てないで 助けなさいよっ!
【アルマス】 ねえ、聞いてるの!? …マスター?
不意に、マスターが 緊張した表情で周りを見渡す
マスターの不自然な様子… その原因に アルマスもすぐに気がついた
【アルマス】 誰か隠れてるわね… 私も感じるわ
【アルマス】 …そこにいるんでしょうっ、 出てきなさい!
【???】 チッ…
【トレイセーマ兵】 バレては仕方ない… お前達にはここで 消えてもらう!
【アルマス】 …っ!? トレイセーマの兵…!?
【トレイセーマ兵】 我々の計画の 邪魔はさせない!
その声に呼応して、 辺りからぞくぞくと 兵が出現する
【アルマス】 まずいわね… マスター、私の後ろに! 絶対に離れるんじゃないわよっ!
アルマスの言葉に、 マスターは大きく頷く
マスターを守るべく、 アルマスは戦闘準備を はじめるのだった
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