310502890 天上編サイド 未分類 セブンスクエスト~新鋭なる姫達の覚醒~ セブンスクエスト~新鋭なる姫達の覚醒~ 七姫再来 1 - セブンスクエスト~新鋭なる姫達の覚醒~ 七姫再来 七姫再来 OP 七姫再来 OP
荒野より街に向けて、 一体の巨大な異族が移動していた
だれもが恐怖するその巨体の前に 7人のキラープリンセスが 立ちはだかる
【グリモワール】 いい的になりそうなのがいるじゃない 今日はどの魔法を試そうかしら… ね、クロピヨ?
【アフロディーテ】 まったくもって美しさの欠片も 感じられませんわね…
【フォルカス】 どんな相手でも油断は禁物です あの大きさなら力も強いでしょう
【シユウ】 おおー、でっかいなー! あたまをねらう? それともあしにする?
【ヴァナルガンド】 シユウさん、 がんばってください〜 ケガしたらすぐに教えてくださいね!
【ムラマサ】 力任せの攻撃など、 拙者がすべて見切ります アスカロン殿、号令を!
【アスカロン】 はい! それじゃ、みんなで力を合わせて あの異族を倒しましょう!
【シユウ】 やったー! でっかいの、やっつけたー!
みんな、お疲れ様! マスターが駆け寄ってくる
【フォルカス】 マスターの指揮が あってこそです
いや、そんなことない みんなの実力だよ と微笑むマスター
【アスカロン】 あ…
【アスカロン】 なんか懐かしいと思ったら、 あの時の雰囲気に似てるんだ
【フォルカス】 アスカロン? どうしたの、ぼぅっとして
【アスカロン】 うん… なんだか昔のことを思い出しちゃって 私達が出会って間もない頃のこと…
【フォルカス】 ああ、あの巨大異族のこと? 懐かしいね
【アスカロン】 あの頃に比べたら 私達も強くなったと思わない?
【フォルカス】 うん、そうだね あの頃は連携もめちゃくちゃだったし
【アフロディーテ】 ですが、今では協力しあって 華麗に戦えるようになりましたわ
【アスカロン】 でも、まだまだあの人達には 及ばないんだろうなぁ…
【フォルカス】 そうだね…
そんなセブンスキラーズ達の 活躍を見ていた 2人のキル姫
【マサムネ】 拙者達は 必要なかったようだな
【ティルフィング】 はい 7人で倒してしまうとは 思いませんでした
【マサムネ】 実力的には 拙者たちと同等か、 それ以上かもしれんな
【ティルフィング】 ……これなら安心して 託せそうです
【マサムネ】 いや…… 確かに彼女らは強くなった だが、絶対的に足りないものがある
【ティルフィング】 足りないもの……ですか?
【マサムネ】 ああ それを確かめるために 他のみんなにも来てもらおう
ある日の穏やかな午後 任務の合間で休憩している フォルカス達
そこにアスカロンと シユウが駆け込んでくる
【アスカロン】 みなさん、大変です!
【シユウ】 ますた~がつれていかれたぞ!
【フォルカス】 シユウ、アスカロン 落ち着いて マスターがどうしたの?
【アスカロン】 ……マスターが ファーストキラーズに 連れて行かれて…
【フォルカス】 どういうこと? なぜ、ファーストキラーズが マスターを?
【アスカロン】 それが 何も説明してくれなくて…
【アフロディーテ】 まあ、情熱的ですね それで、どうします?
【グリモワール】 決まってるわよ! 取り返しにいくわ!
【ヴァナルガンド】 そうですよ~ 納得できません
【ムラマサ】 ……
【フォルカス】 みんな、行こう!
【フォルカス】 待ってください! マスターをどうするつもりですか?
【ティルフィング】 ……マスターに ある嫌疑がかけられています
【パラシュ】 一ヶ月後にある査問委員会までに 教会までマスターを 連れて来いって言われたんだよ
【グリモワール】 嫌疑ってなによ! 内容をいいなさい!
【レーヴァテイン】 面倒だし、言う必要はないわ
大丈夫だよ、すぐに戻ってくるから とマスターが セブンスキラーズ達に言う
【パラシュ】 いいのかい? そんな約束をして
【マサムネ】 査問とは名ばかりで 内容は決まっている ようなものだ
【フライクーゲル】 つまり、マスターは キミたちを永遠に 待たせることになるだろうね
【フォルカス】 どういうことですか!?
【ロンギヌス】 そ、その…… マスターは……
【マサムネ】 恐らく、死罪だろうな
【グリモワール】 ど、どうしてよ!
【フォルカス】 あなた達は、それでいいのですか? あなた達のマスターでも あるんですよ?
【ティルフィング】 教会の命令です 私情を挟むわけにはいきません
【ヴァナルガンド】 命令って… マスターとあなた達の絆は そんなものなんですか?
【レーヴァテイン】 勘違いしないで …平気なわけじゃないわ
ファーストキラーズ達は 悲痛な表情を浮かべながらも 必死に耐えているような様子だった
【ムラマサ】 姉上…… 教えてください マスターはどうして
【マサムネ】 気に入らぬというなら 力づくで取り返したらどうだ?
【ムラマサ】 い、いえ…… それは……
【ティルフィング】 それでは行きましょう
ティルフィングが促すと ファーストキラーズは マスターを連れて歩き出す
【グリモワール】 ちょっと! いいの? このままじゃマスターが!
【フォルカス】 何かの誤解だとは思うけど、 ここはマスターを取り返すべきよ
【シユウ】 シユウ、ますた~を たすけたいぞ
【アスカロン】 はい! 納得できません
【ムラマサ】 せ、拙者もです!
【フォルカス】 ……みんな、覚悟はいい?
【グリモワール】 とっくにできてるわよ!
【アスカロン】 はあああ!
【ティルフィング】 ……やはり来ましたか
セブンスキラーズと ファーストキラーズとの 戦いが始まる
【ムラマサ】 はあああああ!
【マサムネ】 はあああ!
【ムラマサ】 今です
【アスカロン】 はい! やあ!
【ティルフィング】 させません
セブンスキラーズと ファーストキラーズとの 戦いは拮抗している
【レーヴァテイン】 やっぱりね
【ティルフィング】 はい 連携して戦えば 互角です
【マサムネ】 だが……
【パラシュ】 はああ!
【シユウ】 うわああ!
【フォルカス】 くっ! 連携が崩れた…
【アルテミス】 個々の実力では まだまだですね
【パラシュ】 詰めが甘いね この機会に自分の戦い方を 見つめ直すといいよ
連携を崩し 1対1での戦いになった瞬間 拮抗はあっさりと崩れる
決着はあっさりとついた セブンスキラーズ全員が 倒れている
【ティルフィング】 ……
ティルフィングが セブンスキラーズを 悲しそうに見つめた後、歩き始める
【グリモワール】 うう…… このままじゃマスターが
【シユウ】 ますた~がしぬなんて シユウ、いやだ!
【ヴァナルガンド】 でも、どうすれば……
【シユウ】 もういっかいだ! こんどはかつぞ!
【アフロディーテ】 ここまで完璧に負けて よくそんな台詞が言えるわね
【ムラマサ】 もう一度、挑みましょう! 今度こそは……
【フォルカス】 無駄よ 今のままなら 何度挑んでも結果は同じ
【ヴァナルガンド】 じゃあ、諦めるってことですか?
【シユウ】 ますた~をみすてるのか?
【フォルカス】 私は今のままなら、 って言ったのよ
【グリモワール】 どういうことよ?
【フォルカス】 力を磨き、個々の強さを 引き上げるしかない
【グリモワール】 ちょ、ちょっと何言ってるのよ そんな時間は…
【アスカロン】 マスターの査問委員会は 1ヶ月後だと言ってました
【フォルカス】 ええ その1ヶ月の間で強くなる
【グリモワール】 1ヶ月で強くなるなんて無茶よ!
【フォルカス】 無茶でもやるしかない
【グリモワール】 うっ……
【フォルカス】 確かにグリモワールの言う通り 1ヶ月で技を磨くのは不可能
【フォルカス】 だから、キラーズそのものを 強くするしかない
【アフロディーテ】 キラーズを強くする? そんなことが可能なのですか?
【フォルカス】 わからない だが、それぞれ自分の内の キラーズと向き合ってほしい
【フォルカス】 力の使い方を理解しきれないまま 戦っている気がして… みんなは?
【アスカロン】 それなら私も… 私のキラーズの呪いを ずっとどこかで恐れていました…
【ムラマサ】 なるほど…キラーズと向き合い 今よりもキラーズの力を 引き出す、ということですか
【フォルカス】 可能性は0に 近いかもしれないけど やるしかない
フォルカスの言葉に、 全員が頷く
【フォルカス】 私もマスターを救うため 自分に足りないものを 見つけ出してみせます
こうして、セブンスキラーズ達の 自分自身との戦いが始まった
すべては ファーストキラーズを倒し マスターを取り戻すために
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