320051214 天使ミトゥム 天戒『預言の天声』
数日後――
草原で花を見ながら、 マスターと話している彼女
【ミトゥム】
今も、みんなの相談は受けています
【ミトゥム】
その都度、
歌も捧げています
【ミトゥム】
前と変わらぬ日々
【ミトゥム】
でも、一つ
変わったことと言えば…
【ミトゥム】
あなたに悩みを
打ち明けられるように
なりました
【ミトゥム】
大きなものから、
小さなものまで、
どんな悩みでも
【ミトゥム】
そのおかげで、
心が楽になったんです
【ミトゥム】
そうなったら、
仲間の悩みも今まで以上に
深く聞けるようになった気がします
その心の変化が、彼女にまた新たな力 天戒『預言の天声』を 目覚めさせていた
【ミトゥム】
やっぱりマスターの言った通り、
全員に教えを説こうなんて無理ですね
【ミトゥム】
聞きたい人は聞いてくれるし、
そうじゃない人には…
【ミトゥム】
振り向いてもらえるようにすればいい
【ミトゥム】
そもそも理想なんて、
押し付けるものじゃないですしね
【ミトゥム】
マスターのおかげで、
ようやく気づけました
【ミトゥム】
だからと言って、
教えを説くことを
諦めたわけじゃありませんよ
【ミトゥム】
やり方を変えるだけです
どうやるの？ その問いに対し、彼女は…
【ミトゥム】
あなたと共に戦い、
平和な世に導いていけば…
自然とみんなに伝わるはず
【ミトゥム】
だって、あなたの心の音色は…
【ミトゥム】
誰の心にも響くほど、
真っ直ぐで美しいですから
そう言って目を閉じ、 耳に手を当てる彼女
【ミトゥム】
あなたの心がずっと綺麗な
音色を奏でられるように…
【ミトゥム】
あなたの傍で、祈り続けていますね
その輝く笑顔は、 温かな音色に 包まれているようだった
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