320121214 スラーンド 獣血『砂塵の精鋭』
あれから数日後―
【スラーンド】 ああ~! 砂糖と間違って 塩入れちゃった~!
今日はスラーンドが料理当番 でも、戦闘以外はてんでダメな彼女
【スラーンド】 きゃ~!卵、落としちゃった~! 誰か~!雑巾、お願~い!
日常生活では仲間に頼りっ放しなのだ
でも、そんな彼女を 疎ましく思う姫は一人もいない
むしろ、みんな 人間味溢れる彼女を受け入れている
【スラーンド】 ありがとう! 料理も掃除も、もっとがんばるね
姫たちの優しさに、 スラーンドはより深い信頼を 感じるようになっていた
そして、それは 戦闘においても影響していた
【スラーンド】 いくよ、みんな!
【スラーンド】 後ろは任せたからね!
仲間を信頼することで、 これまでの“守る”スタンスから、
“仲間に背を預ける”スタンスに 変化していたのだ
【スラーンド】 信頼し、共に戦う! これって… マスターとおんなじだよね?
【スラーンド】 獣血『砂塵の精鋭』、開眼かな
マスターから学んだ信頼の心を 体現したことで、彼女はまた 新たなる力に目覚めたのだった
そして…
スラーンドを 散歩に誘うマスター
【スラーンド】 どうしたの? 誘ってくれるなんて珍しいね
「まだ孤独を感じる?」 マスターは気に掛かっていたことを 彼女に尋ねてみた
すると彼女は…
【スラーンド】 ううん! もう孤独なんかじゃない!
【スラーンド】 だって、心を許せる 仲間が出来たから!
【スラーンド】 それに…
【スラーンド】 マスターもあたしを信じてくれてる だから、その想いに応えたい!
【スラーンド】 信じられちゃうと、あたしの全力… 全部マスターのために、 使ってあげたいって思っちゃうよ!
とびっきりの笑顔を見せる彼女 そして、いたずらっぽく…
【スラーンド】 そんなあたしに…痺れちゃいなよ?
【スラーンド】 なぁんてね♪
その瞳は優しくて… すべてを明るく 照らしてくれそうだった
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