320131213 レシェフ・獣刻・ネルガル 光と闇の奔流
【レシェフ】 たぁぁぁっ!!
葛藤を抱えながら、 戦うレシェフ
【レシェフ】 くらえっ!
【レシェフ】 光の一撃!!
【レシェフ】 闇の一撃!!
これまで通り、 左腕から出す闇の力を 仲間の姫にも誇示しながら戦う
【レシェフ】 …くっ!
だがそんな彼女の脳裏を マスターの言葉がよぎる
そんな恐ろしい闇の力なんか なくったって、 君には光の力があるじゃないか
だったら、それを伸ばせばいい
【レシェフ】 …くっ! そんなの… どうやって……!?
――と、次の瞬間、
【レシェフ】 あっ!
気を取られた隙を突かれ、 敵に背後から襲われる
【レシェフ】 しまっ――!
だが……
左だ!レシェフ!! マスターの声が鳴り響いた
【レシェフ】 !!
【レシェフ】 左!
マスターの指示通り、 瞬時に身をかわすレシェフ
それを見て、 さすが、レシェフ! とガッツポーズを取るマスター
【レシェフ】 そんなのん気なこと やってる場合じゃないっ!!
マスターの背後から、 敵が襲い掛かろうとしている
【レシェフ】 はぁっ!!
すぐさま撃破する彼女
【レシェフ】 なにやってんだよ、もう!
駆け寄る彼女に、マスターは言う
今こそふたつの力を ひとつに合わせるんだ! きみの光を、もっと大きな光に!
【レシェフ】 …!?
【レシェフ】 ふたつを… ひとつに…
【レシェフ】 闇の力が無いことを知っているのに… それでも…あたしを信じて…
【レシェフ】 今までは虚勢を張り続け、 戦っていた…
【レシェフ】 だけど…本当は孤独だった
【レシェフ】 でも…今は違う
【レシェフ】 信じてくれる人のために… あたしは…!!
マスターに言われた通り、 右腕と左腕を合わせる彼女
【レシェフ】 ふたつの光が… 今、ひとつに! これが…さらなる光の力!!
【レシェフ】 くらえぇっ!! 新技『光と闇の奔流』―――ッ!!
光と闇を合わせ、 新たなる力を発動させた彼女は、 瞬時にして敵軍を全滅させるのだった
【レシェフ】 どうだ!? 光あるところにあたしあり、 闇あるところにもあたしありだ!
その後、野営地で マスターと語り合う彼
【レシェフ】 ありがとうな、マスター
【レシェフ】 今までのあたしは、 闇の力を失ってしまったことを 悔いていた
【レシェフ】 でも…だったら、 違う所を伸ばせと、 マスターは言ってくれた
【レシェフ】 のん気なこと言いやがって… そう思ったけど…
【レシェフ】 ほんとは嬉しかったよ
【レシェフ】 こんな半端なあたしを 認めてくれるんだって
【レシェフ】 でも…こんな半端なあたしが マスターを守れるのか、 それは不安だよ
マスターは応える
大丈夫!だって君は 冥界の統治者でもあるけど、 太陽神でもあるんでしょ?と
【レシェフ】 ……
【レシェフ】 また、のん気なことを…
【レシェフ】 でも、そうだな
【レシェフ】 迷ってるなんて、 あたしらしくないか
【レシェフ】 あんたひとり、 守れないわけがない!
【レシェフ】 だってあたしは、 太陽神の力を宿しているんだからな!
【レシェフ】 あんたに目覚めさせてもらった力で… あんたを守ってみせるよ!
そう宣言した彼女は、 本物の太陽のように眩しく、 力強かった
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