320131214 レシェフ・獣刻・ネルガル 獣血『荒ぶる日照』
あれから数日後――
彼女はマスターと語り合っていた
【レシェフ】 今までずっと隠してた 闇の力のこと…
【レシェフ】 マスターに話して、 心が楽になったよ
【レシェフ】 隊のみんなには、 まだ言えてないけどな…
それに対し、マスターは言う
でも最近は仲間にも、 少し優しくなったんじゃない?と
【レシェフ】 そうかな…?
元々は熱い性格の君だからね、 今では仲間に助けの手を 差し伸べてるじゃない?とマスター
【レシェフ】 だからかな…? 最近じゃ少しずつ、戦闘で 連携も取れるようになってきたんだ
【レシェフ】 少しずつだけど… 絆が出来ていってるのかなって
お互いが歩み寄ることで、 彼女はまた新たな力に目覚めていた
【レシェフ】 この力… 獣血『荒ぶる日照』って 名付けるよ
彼女はマスターに語る
【レシェフ】 でもいつかは、 みんなにも本当のことを 話したい
【レシェフ】 嘘を付き続けてきたわけだから、 受け入れてもらえるかは不安だけど…
【レシェフ】 それでも、いつかは言いたい
【レシェフ】 なぜなら…、 あたしがみんなのことを 好きになり始めてるから
【レシェフ】 だから、きっといつか…
そんな彼女に、マスターは告げる
無理をすることはない 思った時に、自然なタイミングで 言えばいいよ、と
【レシェフ】 …そっか
【レシェフ】 そう言ってもらえると、 また心が少し軽くなったよ
【レシェフ】 思うんだ もう闇の力なんていらない
【レシェフ】 …とまでは言わないけど、 今の光の力には満足してる
【レシェフ】 だから、これからは… この力でずっとあんたを 守ってやるからな
吹っ切れた彼女の目は、 もはや本物の太陽以上に キラキラと輝いて見えた
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