320162212 シタ・聖鎖・メタトロン クリスマスver. 守りたいもの
【シタ】 ええいっ!
ドゴン! とシタの一撃が 魔獣を叩き潰した
今日も好調だね とマスターが微笑みかける
【シタ】 プレゼントを送り届けると 約束したので遅れるわけには いきませんから!
シタはそう言うと、 一層張り切って任務に挑む
【シタ】 マスターだって、 誰かの助けになっているときが 一番活き活きしている気がしますよ
にっこりと笑うシタ それに対し、マスターは 少し困ったような顔を浮かべる
プレゼント配りを 手伝っているので ゆっくりと祭りを見られない
なので、マスターはこう提案する また別の機会にふたりだけで この街を見て回ろうね、と
【シタ】 え、えぇっ!? ふたりだけで、ですかっ!?
【シタ】 お、お気持ちは嬉しい限りですけど でも、それってキル姫とマスターの 契約を違反してしまうんじゃ…?
あわあわと戸惑ってしまうシタ マスターはそうかなぁ…? と首を傾げる
【シタ】 そうですよっ …そんなことより マスターだって大変なんですから
【シタ】 ちゃんと休んでください! 倒れてしまって、配るのが遅れたら 契約違反になっちゃいますよ!
しかし、昨晩もシタのほうが 圧倒的に多い荷物を運んでいた 祭りを楽しむ余裕はなかっただろう
一年に一度のお祭りだから シタに羽根を伸ばしてほしいな… とマスターも悩んでしまう
【シタ】 もう~っ、マスターって結構 わからず屋ですね!
腰に手を当てて怒ったような 仕草を取っているシタ
シタもなかなか頑固だなぁ… とマスターは頭を悩ませる
【シタ】 あ、ほらマスター! 新しい魔獣が出てきましたよ! いってきまーす!
シタの向かった先を見たマスターは ちょっと待って! と声をかける
【シタ】 え?どうしたんですかマスター って、あれ、なんだか敵の数が… たくさん…?
次から次へと魔獣が顔を出す 圧倒的な大群だった
【シタ】 …これは、少々骨が折れそうですね
Next: 320162213