320171202 ヤグルシ・D. plug・バエル 幻惑の破滅
部屋から姿を消したヤグルシ
隊のメンバーは、 またステルス能力で隠れてるんじゃ ないの?…と、気にも留めない
確かにあんなに明るい彼女が 家出するとは誰も考えないだろう
【ヤグルシ】 そ、そんな… 別に気に掛かること なんてないよ
しかし、その悲しげな目を 見ていたマスターは 彼女を探しに出るのだった
ある場所─
【ヤグルシ】 ………
【ヤグルシ】 ……うぅ
【ヤグルシ】 …お姉ちゃん
一人佇むヤグルシ そこにマスターの声が 聞こえてきた
選択肢:
- お~い、ヤグルシ~! → select_label_01へ
- ヤグルシ、出てきてよ~! → select_label_02へ
- ヤグルシ、姿を見せてよ~! → select_label_03へ
一人佇むヤグルシ そこにマスターの声が 聞こえてきた
select_label_01:
【ヤグルシ】 …!マ、マスター…
select_label_02:
【ヤグルシ】 …!ど、どうして、ここが…?
select_label_03:
【ヤグルシ】 …!マスター、もしかして…
select_label_end:
探し回っているマスターを見て、
【ヤグルシ】 マスター… ヤグのこと… 探しに来てくれたの…
【ヤグルシ】 でも…ごめんね
悪魔バエルの能力でネコに変身し、 その場から逃げるヤグルシ
あ!もしかして… ヤグルシ!?
【ヤグルシ】 !!
きみ…ヤグルシじゃないの!? ネコになった彼女に 必死に声をかけるマスター
【ヤグルシ】 ………
ねぇ?そうなんでしょ!?
マスターの熱意に根負けした彼女が、 その場に姿を現した
【ヤグルシ】 …正解…だよ
やっぱり! 良かったぁ、見つかって… マスターが安堵の表情を見せる
【ヤグルシ】 ねぇ、マスター どうしてヤグだって分かったの?
いや、分からなかった
【ヤグルシ】 え?だって…
だから、 きみが行きそうな場所を 手当たり次第、探したんだ
【ヤグルシ】 …手当たり次第?
でも、どこにもいないし…
もしかしたらと思って、 一か八かで声を掛けてみたんだ この間のカエルのこともあるしね
【ヤグルシ】 …あ!
見ると、 マスターの足元は 泥だらけになっていた
【ヤグルシ】 どうして、そこまで… ヤグのために
寂しい想いはさせたくないからね そう答えるマスター
【ヤグルシ】 …!
【ヤグルシ】 ヤグが… 寂しがってると 思ったの…?
そんな目をしていたから
【ヤグルシ】 …マスター
その優しさに打たれた彼女は、 胸の内を語り始めた
自分の過去を話し始めるヤグルシ
【ヤグルシ】 みんなの前から姿を消して、 ここにいたのはね…
【ヤグルシ】 “お姉ちゃん”を探してたから
彼女の姉とは、 同じく斬ル姫の アイムールのことである
【ヤグルシ】 ヤグは昔から… お姉ちゃんが大好きだった
【ヤグルシ】 ケイオスリオンに使役されてた頃は…
【ヤグルシ】 お姉ちゃんに「助けてもらいたい」…
【ヤグルシ】 お姉ちゃんを 「独り占めしたい!」って 気持ちが大きかった…
【ヤグルシ】 でも解放された今は……
【ヤグルシ】 こんなことも出来るようになったよ! …って、 しっかりしたヤグを見せたいの
【ヤグルシ】 でも、お姉ちゃんは 単独行動を好むし、 今は会えないから寂しい…
マスターが旅を始めて まだ間もないこともあり、
ヤグルシは姉のアイムールとは 出会えていなかったのだ
【ヤグルシ】 ヤグは…お姉ちゃんに 「強くなったよ!」「成長したよ!」 って、とこを見せたいのに…
【ヤグルシ】 お姉ちゃんはヤグのすべてだから…
【ヤグルシ】 だから、お姉ちゃんがいない この世界に… ヤグの居場所はないの…
明るく振る舞っていたが、 大きな寂しさを抱えていたヤグルシ
そんな彼女にマスターは…
選択肢:
- お姉ちゃんの代わりは出来ないけど… → select_label_04へ
- お姉ちゃんには勝てないけど… → select_label_05へ
- 頼りないマスターだけど… → select_label_06へ
そんな彼女にマスターは…
select_label_04:
【ヤグルシ】 え?なに、マスター?
select_label_05:
【ヤグルシ】 え?なにが…?
select_label_06:
【ヤグルシ】 え?どうしたの…?
select_label_end2:
きみの話を聞くくらいなら… 相手になってあげるくらいなら… いつでもするからね
【ヤグルシ】 …!
だから姿を消さないで… 居場所が無いなんて言わないで… いつでも話を聞かせて欲しい
僕も一緒に… きみの居場所を探していきたいんだ
【ヤグルシ】 ……マスター
【ヤグルシ】 …ありがとう
寂しげだった彼女が、 柔らかく微笑む
【ヤグルシ】 ケイオスリオンにいた頃は、 バエルの力で 隊を統率したりもしてたけど…
【ヤグルシ】 ここではマスターに 頼ることができるんだね
【ヤグルシ】 ヤグを気にかけて、 探し回ってくれる マスターの元なら…
【ヤグルシ】 ヤグはもっともっと… 力を出せる!!
【ヤグルシ】 悪魔バエルは 人に力や知恵を 与えることができるの!
【ヤグルシ】 ヤグも、そうなれるように… がんばるよ!
新たな力を解放する彼女
それは新スキル 『幻惑の破滅 -グッドスマイル-』
誕生の瞬間だった
【ヤグルシ】 で、マスター 寂しいヤグの相手を してくれるって言ったけど…
【ヤグルシ】 どうするの?
寂しい時はパーッと遊ぼうよ! と、答えるマスター
【ヤグルシ】 遊ぶって… こんなに真っ暗なのに?
…あ もう…どこも 開いてるとこ無いね…
夢中で彼女を探してたので、 すっかり夜も更けてたことに 気付かなかったマスターだった
【ヤグルシ】 あはは! も~マスターって、 ヤグよりドジなんじゃないの?
【ヤグルシ】 でも… そんなとこも大好き!
【ヤグルシ】 行こ! この先の丘で 星でも見ようよ!
マスターの手を引いてゆくヤグルシ 自分の居場所を見つけた彼女は、 とても嬉しそうだった
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