320191204 シユウ・D. plug・ベルゼブブ 四業『暴食皇帝』
あれから数日後─
【シユウ】
ごめんな、
シユウをゆるしてくれ
先日、料理当番の件で ケンカになった姫に謝るシユウ
【シユウ】
シユウ、わがままだったな
でも、もうだいじょうぶ！
【シユウ】
シユウ、
“じゆう”をてにいれたんだ！
【シユウ】
じゆうとは、せきにんだからな！
こんどからは、せきにんをもって
てつだうぞ！！
その心の変化は、 幼い彼女が少し成長した証だった
そして、 ケンカした姫と一緒に 料理を作るシユウ
だが…
【シユウ】
ぐむむむむ…
う…う…うが……
つまみ食いしたい衝動を抑えられず、 「うがあああぁぁ！」と 叫ぶのかと思われたが…
【シユウ】
うぅぅぅぅぅ…！
せ、せきにん、せきにん…
必死にこらえる彼女の 愛嬌ある姿を見て、 優しく笑う姫たち
【シユウ】
へ、へへ…あははは！
一緒になってシユウも笑う
【シユウ】
いいな、こういうの！
こういうのが…
【シユウ】
ほんとうの“なかま”か？
ほんとうの“ともだち”なのか？
【シユウ】
ケイオスリオンにいたときとは、
ちょっとちがうな
【シユウ】
うまくいえないけど…
なんか…
【シユウ】
こっちのほうがあたたかいな！
その後、マスターの元に行くシユウ
どうしたの？ と尋ねるマスターに…
【シユウ】
マスターはシユウに
“じゆう”をくれたからな！
【シユウ】
それに“なかま”も！
あと、“たのしい”も！
【シユウ】
だから、
いっぱいくれたマスターに、
マーラーカオをあげるぞ！
街で買ってきたお菓子を、 嬉しそうに手渡すシユウ
【シユウ】
これでマスターとも…
“ともだち”だな！！
【シユウ】
これからも、せわになるぞ！
マスター！
彼女の笑顔は、 一段と輝きを増しているようだった
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