320201211 天使ハルパー 強大すぎる力
マスターの隊に新しく姫が入った
【ハルパー】
ハルパー・聖鎖・ゼルエルよ
よろしくねぇ？
掴みどころのない、 ふんわりとした印象
だが、戦闘では…
【ハルパー】
ふっ、下等な分際で…
【ハルパー】
くらいなさいっ！
巨大な腕で、敵を破壊する彼女
戦を司る天使・ゼルエルを 聖鎖されたことで、 その実力は恐ろしく高かった
【ハルパー】
ふん…触れるのも汚らわしいわ
そしてドＳな性格から 敵をいたぶって倒す姿に、 隊の中には恐怖心を抱く者もいた
その反動なのか、 マスターには自ら 構っていく彼女
【ハルパー】
ねぇ、マスター
【ハルパー】
本当にあなたって
危機感がないわよねぇ…
【ハルパー】
どこにも行けないよう、
この手の中に閉じ込めて
しまおうかしら
だが性格はドＳなため、 マスターをただからかって 楽しんでいるようにも見える
時には、マスターの腕に 自分の腕を絡ませ、 困らせることも…
【ハルパー】
あら？
どうしたの、赤い顔して？
【ハルパー】
腕を組んだくらいで
もしかして照れてるのかしら？
悪戯っぽく微笑む彼女
【ハルパー】
でもね…知ってる？
ゼルエルとは『神の腕』という意味
【ハルパー】
私は…
あなたの片腕になりたいのよ、
うふふふ
と妖艶に言い放つのだった
そんな、ある日…
マスターの隊に異変が起こった
姫の所有物や備品などが、 何者かに壊されてしまったのだ
敵の攻撃か…？ それとも知らぬ間に、 敵が隊に入り込んでいるのか…？
不安を募らせる姫たち
だがマスターは破損物を見て、 ………これは、と 思うところがあるようだった
そこに…
【ハルパー】
あら？どうしたの？
みんな揃って
通り掛かる彼女
【ハルパー】
え？物が壊されてる？
【ハルパー】
それは穏やかじゃないわね
と、素っ気なく去ろうとする彼女
しかし、マスターは後を追い、 君に聞きたいことがあるんだ と、彼女の手を掴もうとする
【ハルパー】
…！
だが、彼女は咄嗟に 腕を引っ込めた
驚くマスター
自分から腕を絡めてきていた 彼女からしたら、 意外なリアクションだ
【ハルパー】
な、なぁに？
突然、レディの手を
掴もうだなんて
【ハルパー】
あなたも下等で汚らわしい
男どもと同じかしら？
すぐさま余裕ぶって見せるも、 その瞳に焦りを見つける マスターであった
Next: 320201212