320201214 天使ハルパー 天戒『救来の剛守』
数日後――
【ハルパー】
そ、そうね
あなたの言う通りだわ
【ハルパー】
私…みんなに話すわ
隊内で起きた不審な破損物 マスターに背中を押され、 彼女は隊の姫たちに打ち明けた
【ハルパー】
今まで黙ってて…
本当にごめんなさい
ドＳな彼女が素直に打ち明け、 頭を下げたことに驚く姫たち
たが正直に言ってくれたこと、 自ら歩み寄ってきてくれたことで、 みんな彼女を許すのだった
【ハルパー】
あ、ありがとう…
それ以来、 隊に馴染めてなかった彼女も
徐々に隊の姫たちとの 仲を深めていった
そして…
その夜、 マスターとハルパーは、 草原に星を見に来ていた
【ハルパー】
ありがとう、マスター
【ハルパー】
あなたの言う通りだったわ
【ハルパー】
真っ直ぐぶつかれば、
みんな許してくれるって
【ハルパー】
それに…
【ハルパー】
おかげで、みんなと仲良くなれた
【ハルパー】
みんなが私を信じると言ってくれた
【ハルパー】
私も…みんなを信じる
【ハルパー】
そう思ったら…
力が湧いてきたわ
仲間を思う心、 仲間からもらえた信頼が、 彼女にまた新たな力
天戒『救来の剛守』 を授けていた
【ハルパー】
私って…幸せ者ね
【ハルパー】
信頼できる仲間がいて…
マスターを見つめる彼女
【ハルパー】
あなたがいる
【ハルパー】
こんな日が、
ずっと続けばいいと思うわ
【ハルパー】
でも、その願いが
叶うかどうかは分からない
【ハルパー】
だって…
【ハルパー】
私は斬ル姫
【ハルパー】
いつ倒れるか
分からないのだから
【ハルパー】
でも…だからこそ
【ハルパー】
今、この瞬間を
大切にしようと思う
そう言って、マスターの手を握る彼女
力を制御できるように なったはずだったが…
痛ててて…！ とマスター
【ハルパー】
うふふ
【ハルパー】
この素晴らしい時間を
なくさないため…
【ハルパー】
必死に守るわ…
あなたのことを
マスターの目を見つめ、 夜空の星に誓うハルパーだった
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