330011214 ロンギヌス・聖鎖・ガブリエル 四聖『終告の吹鳴』
あれから数日後─
またロンギヌスがいなくなった
今回はなぜ…?
マスターが草原の大樹に行くと、 彼女は両手を重ね、 また祈りを捧げていた
【ロンギヌス】 マ、マスター!?
今回はなにを懺悔してたの?
【ロンギヌス】 懺悔と言うか… 反省していたのです
【ロンギヌス】 私は… 先日のマスターの御心に 感動しました
【ロンギヌス】 私たち斬ル姫のために 行動してくださる あなたのその心に…
【ロンギヌス】 でも…その優しさに つい頼り切ってしまうところでした
【ロンギヌス】 それでは… 教皇様に抱いていた“盲信”が、 “依存”に変わるだけ…
【ロンギヌス】 私の心の成長には繋がりません
【ロンギヌス】 それを反省していたのです
真摯な彼女に感心するマスター すると…、
【ロンギヌス】 そこで… 私もこんなものを 作ってみました
そ、それは…?
彼女が取り出したのは、 マスターが作ったのと同じく、 木製の背負子
【ロンギヌス】 傷ついた斬ル姫を背負うことができる… その名も『背負リエル』です!
【ロンギヌス】 これからはマスターに 頼りっきりにならず、 私も背負いますから!
……あ、ガブリエルだから 背負(せお)リエルか
【ロンギヌス】 そ、そんな冷静に 言わないでください! ネーミングはどうでもいいんです!
その後、『背負リエル』で 実際に怪我している斬ル姫を 運んであげる彼女
【ロンギヌス】 これで…少しは楽になるでしょ?
背負われている姫も、 その光景を見ている周りのみんなも 彼女から温かな力をもらう
【ロンギヌス】 でも、私は… マスターがしてくれたことを 真似してるだけです
でも、それを行動に移せるきみは、 やっぱりすごいし…優しいんだよ
【ロンギヌス】 …マスター
マスターの言葉に、 彼女のバイブスが共鳴
新たなるスキル 四聖『終告の吹鳴』に 目覚めたのだった
【ロンギヌス】 これからは… “盲信”でも“依存”でもなく…
【ロンギヌス】 迷いやわだかまりに終焉を告げ… 自分の意思を持って、 強く生きていきます
【ロンギヌス】 そうやって… マスターと共に歩みます!
【ロンギヌス】 あなたと…もっと見たいから! キラキラ輝く色んな景色を!!
未来を夢見る彼女の瞳は、 言葉通りキラキラと光り輝いていた
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