330012213 ロンギヌス・聖鎖・ガブリエル ウェディングver. 白百合の円舞
戦闘後、マスターは さっきの話、考えてみたんだけど と、ロンギヌスに声をかける
【ロンギヌス】 はい、 お聞かせいただけますか?
マスターは、多分だけど ドレスなんて滅多に着ないから なんか特別な感じがするし…
もし自分が花婿だとしたら、 自分のためにドレスを着てくれたら 嬉しいんじゃないかな、と言う
ロンギヌスは、 ドレスを着た時のことを思い出した
【ロンギヌス】 私、マスターに会うまでの間 不安だったし、恥ずかしかったです… ドレスを脱ごうと何度も思いました
【ロンギヌス】 ただ、同時に期待もありました もし、マスターが褒めてくれたら どんな気持ちだろうと思ったんです
ロンギヌスにとっても、 ドレスを着ることは特別なんだね と、マスターは答える
【ロンギヌス】 はい…あの時、マスターに褒められて 嬉しいはずなのに、なにかが 心に引っかかってモヤモヤしました
自分の褒め言葉が悪かったかな? と、マスターが尋ねる
【ロンギヌス】 いいえ、そういうわけでは…! …ただ、どこかで考えてしまって…
【ロンギヌス】 戦う存在である自分に、 こんな綺麗な衣装など、 ふさわしくないと…
【ロンギヌス】 斬ル姫がウェディングドレスなんて おかしいですよね…
マスターは、そんなことない、と ロンギヌスの意見を強く否定する
このドレスはロンギヌスに似合うし、 初めてその姿を見た時には、なんだか 幸せな気持ちになったよ、と続ける
【ロンギヌス】 幸せな気持ちに…ですか?
ふさわしくないなんて思わないし、 斬ル姫だからおかしいとも思わない 自分が証人だ、とマスターは力説する
どんな姿でもロンギヌスで あることに変わりはないよ、 自信を持ってほしい
そんなマスターの真っ直ぐな言葉が ロンギヌスの心に温かい風を吹かせた
【ロンギヌス】 あれ…? さっきまでの気持ちが嘘みたい… とても温かくて…優しい気持ち…
【ロンギヌス】 マスター… こんなに平穏な気持ちになれるのは マスターのおかげですね
【ロンギヌス】 こうしてマスターの隣にいると、 自信が湧いて、 私の中に新たな力を感じるのです
【ロンギヌス】 あなたはいつも、 私を光に導いてくれるのですね
【ロンギヌス】 …これからも、 私を導いてくれますか?
【ロンギヌス】 争いが終焉を迎えるその時まで、 あなたの傍にいます、だから…
【ロンギヌス】 あなたという光を守れるように この先も支えていけるように… 私は強くなってみせます
それは彼女の新スキル 『白百合の円舞』 覚醒の瞬間だった
マスターは熱を込めすぎたと照れつつ またいつか、特別なロンギヌスが 見られたら嬉しいな、と笑う
【ロンギヌス】 ふふっ、わかりました 恥ずかしいですけど、 ご希望に沿えるよう努力します
その時、風が吹いてロンギヌスの ベールが飛びそうになる
【ロンギヌス】 あっ…!
ふわりと舞うベールを、 慌てて手で押さえるロンギヌス
たなびくベールに包まれた、 ロンギヌスは天使そのものだった
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