330081214 グングニル・D. plug・アモン 魔眼『修好なる堕天』
【グングニル】 マスター 今日の戦闘も見事な指揮だったぞ
【グングニル】 …やはり、指揮はマスターに 任せるのが適任だな
そう言って、彼女は穏やかに笑う あれから心にも余裕ができたようで マスターとしても嬉しい限りだった
【グングニル】 さぁ、我がマスターよ、指揮をとれ 今ならどんな任務でも 必ず成功させて見せよう
今日はもう戦闘の仕事はないよ じゃあ、ちょうどお昼時だし… とマスターは調理当番を言い渡した
【グングニル】 調理当番? そ、そういうのは指揮というか… まぁ、仕方ない…
【グングニル】 どんな任務でも、と言ったのは 我だからな 完璧にこなしてみせよう
張り切って 調理場に立つグングニル
マスターが材料はそれしかないから 失敗しないでね、と注意すると グングニルは得意げに笑った
【グングニル】 安心しろ、マスター 我に任せておけ
やけに自信あるね? とマスター
【グングニル】 我の強さを見つけてくれたのは マスターだろう?
【グングニル】 …あの後、何度倒れても立ち上がる ということから、七転び八起き という言葉を想起したのだ
【グングニル】 何もなければ失敗は生まれようがない 挑戦する舞台に立ったからこその 失敗があるのだ
なるほど…そう考えれば、もう 必要以上に失敗を恐れることはないね とマスターは合点する
【グングニル】 うむ。名付けて 魔眼『修好なる堕天』 といったところだな
自分の信念を忘れない心構えは 彼女の中で新たな力として 確かに宿っているようだ
【グングニル】 そなたの優しさ… マスターの信念に触れたからだ 本当に…礼を言う、マスター
そう言って彼女は深々と頭を下げる
そんな大げさだよ とマスターが慌てて返す
【グングニル】 …大げさではないんだ、マスター 我は強くはない けして、強くはなかったんだ…
【グングニル】 国の諍いひとつ、 止めることができなかったのだから…
そうしてグングニルは 自分自身の過去を話し出す マスターの隊に入る前の話だ
【グングニル】 この隊に入る前、 たとえ力のない者でも 正しいと思える者を庇護していた
【グングニル】 しかし表立っての行動ではなかった 極力目立ないようにすることで 他国との衝突を避け続けてきた…
【グングニル】 だから、進んで道を切り開く力を 身につけられた今回の経験は 我にとってかけがえのないものなのだ
自分はけして強くないと思いながらも 力がすべての国ケイオスリオンで ずっと彼女は戦い続けていたのだ
そんな話を聞いて じーん、と感動したマスターは 彼女にこう伝えた…
選択肢:
- キミは強い姫だよ → select_label_01へ
- なんて優しい姫なんだ → select_label_02へ
- よくがんばったね、グングニル → select_label_03へ
そんな話を聞いて じーん、と感動したマスターは 彼女にこう伝えた…
select_label_01:
【グングニル】 そ、そうか… そう真っ直ぐほめられるのも 照れくさいが…
select_label_02:
【グングニル】 我がそうすべきと思っただけだ 我は優しくなどないっ
select_label_03:
【グングニル】 こ、子供のように褒めるでないっ まったく…っ!
select_label_end:
【グングニル】 …ふっ、我に対して そのようなことが言えるのも そなたぐらいなものかもな…
【グングニル】 …まぁ、それもまた、悪くはない これからはそなたの腹心として 力になると約束しよう
そう言って、彼女は柔らかく微笑む 誰かを認め腹心になることは、 気高い彼女からの最大限の賞賛だ
こちらこそよろしくね、 とマスターも微笑み返す
さて、調理していた鍋からは 実に美味しそうな香りが 漂い始めていた…
Next: 330091211