330151213 佐倉 杏子 インパクトスパイク
【杏子】 よし、これでバッチリだな!
兵士達を退け 薬の材料を手に入れたマスター達
【杏子】 これで一安心だな 早く持っていかないと
目的は達したが 杏子の表情は 決して明るいモノではない
【杏子】 …届けた薬の材料が尽きたら あの子はまたつらい思いをするのかな
マスターはそんな杏子に どう声をかけていいか悩む
【杏子】 いや、そんなこと言っても どうしようもないよな
【杏子】 あんたもせっかくついてきて こんなこと言われたんじゃ しんどいだけだよな、はは…
【杏子】 ま、とにかく これをあの子のとこへ 届けに行こうぜ!
少女のところへ向かう途中 ずっと無言だった杏子が 急に口を開く
【杏子】 …なぁ、あんたはなんで ついて来てくれたんだ?
仲間だから 一度聞かれたことに 再度同じ答えを返すマスター
【杏子】 だから、それだよそれ 勝手な行動するヤツなんかを どうして仲間だって言いきれるんだ?
勝手な行動でも、杏子の行動には 必ず意味があるからだよ と、マスターは答える
【杏子】 意味って… そんなのわかるのかよ
杏子と行動を共にしていれば それくらいのことはわかる とマスター
【杏子】 なっ、なんだよそれ
誰かのために動ける杏子を 仲間として頼もしいと思う その思いに間違いはない、とマスター
【杏子】 ったく、どこまで お人よしなんだっての…
【杏子】 でも…… アタシが突っ走っていっても あんたなら背中を任せられるかもな
マスターへの信頼を感じた 杏子に新たな力が宿る…それは 『インパクトスパイク』
【杏子】 そうだ、これ届けたら あとで何かおごってくれよ!
【杏子】 な!
そう言って笑う杏子に マスターはよろこんで と返すのだった
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