330171213 ヴォータン・獣刻・スレイプニル 貫き果てぬ彗星疾走
【ヴォータン】 くっ… 魔獣の数が多いし戦いづらい… これじゃ…っ!
苦戦するヴォータン マスターは隊に指示を出して 彼女を援護させた
【ヴォータン】 余計な真似をしないで! お前達は隠れてなさい!
そう叫ぶヴォータン しかし魔獣の包囲は徐々に縮まり ヴォータンに不利な状況になっていく
【ヴォータン】 くっ!? しまった、道が…
マスターは隊の姫達に向かって 木を攻撃するよう指示を出す
【ヴォータン】 木を…? いや、そうか!
切り倒した木の上を走り ヴォータンが窮地を脱する
【ヴォータン】 …見事な采配だわ
【ヴォ-タン】 魔獣を狙うだけでなく 木や岩をどかして直線を作るなんて…
【ヴォータン】 …やるじゃないのっ
【ヴォータン】 人頼みな完璧なんてないと そう思っていたけど …私は思い違いをしていたようね
【ヴォータン】 マスターは完璧な存在ではない だけど、マスターはみんなと 力を合わせることができる
【ヴォータン】 そうやって力を合わせて、 誰にも負けない 完璧な存在になっているのね…っ!
彼女は今まで、戦場を自由奔放に 走り回ることしか知らなかった
そんな彼女が今 初めて隊として連携を取ろうと している
今だっ、ヴォータン! と、マスターが指示を飛ばす
【ヴォータン】 わかったわ!マスター!
マスター達との連携を経て 彼女の新たなスキルが撃ち放たれる
【ヴォータン】 『貫き果てぬ彗星疾走』! はあぁぁぁっ!
ザンッ! と彼女の一撃が魔獣を貫き 戦闘は終幕を迎えた…
怪我はない? と、マスターはヴォータンに歩み寄る
【ヴォータン】 ええ、問題ないわ
すごい一撃だった 格好良かったよ、とマスターが 言うと…
【ヴォータン】 …ふ、ふふっ ま、まぁ人馬一体の私にかかれば このくらいは朝飯前よっ!
言葉では偉そうにしつつも とても喜んでいるようだ
【ヴォータン】 …おほん、ともかくっ お前も、見事な采配だったわ
【ヴォータン】 か、勘違いしないでっ! 完全に認めたわけじゃないから
ぷいと顔を背けて マスターの前を歩いてしまう
また君の力を貸してもらえないかな と、マスターが頼んでみると
【ヴォータン】 …仕方ないわねっ
彼女はくるりと振り返ると 爽やかに笑って見せた
【ヴォータン】 お前を完璧にする ひとつの要素として、 私の足を貸してやらなくもないわ
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