330251212 神令ミネルヴァ 結ばれた約束
あの日以来、ミネルヴァは 隊の姫やマスターと、 今まで以上に距離を置くようになった
【ミネルヴァ】 すべては… 完全なる勝利のため
これまで以上に 勝利に拘るようになり、
連携を組まず、 一人で戦うことが多くなった
それが気掛かりなマスターは、 ある日、彼女を呼び出した
【ミネルヴァ】 何か用ですか…?
【ミネルヴァ】 おおよその察しはつきますが…
マスターは彼女に諭す もっとみんなと力を合わせて 戦って欲しい
【ミネルヴァ】 ですから、先日も申した通り…
信頼が力をくれることもあるよ …と
【ミネルヴァ】 ………
【ミネルヴァ】 信頼が…力を……
【ミネルヴァ】 果たして、そうでしょうか?
【ミネルヴァ】 組織に“信頼”といった 個人的な感情は不要だと思います
【ミネルヴァ】 マスターの言う“信頼”とは…
【ミネルヴァ】 『バイブス』のことですね…?
マスターの目を見据え、 彼女が続ける
【ミネルヴァ】 私はバイブスなど、 不確かなものは 信用していません
【ミネルヴァ】 バイブスが無くとも、 私は他の姫と比べ、 一番の戦果を上げています
【ミネルヴァ】 だから、これからも…
【ミネルヴァ】 “信頼”ではなく、 私一人の“知識”と“力”で 隊に勝利を捧げ続けます
そう告げて、 彼女は去って行った
そして、数日後――
また新たな戦闘が発生した
【ミネルヴァ】 今日も私の知識で… 完全なる勝利を掴みます
ミネルヴァは いつもの如く仲間とは離れ、 一人で敵に向かってゆくのだった
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