330282213 ヘレナ バレンタイン 小悪魔の隠し味
【ケイオスリオン兵1】 お前…知っているぞ、 伯爵の飼っていた斬ル姫だな!
【ケイオスリオン兵2】 なにを勝手にふらついてやがる!? 飼い犬は飼い犬らしく、 飼い主に尻尾を振っていろよ!
兵士の言葉をヘレナは黙って 聞いているが、マスターは どうしても我慢できなかった
ヘレナは飼い犬じゃない、 自分の大切な仲間だ! と、言い返す
マスターの言葉を聞いて、 ヘレナは嬉しそうに、ふふっと笑う
【ヘレナ】 そうだ、ヘレナはもう… あの頃のヘレナじゃない
【ヘレナ】 つまらない悪戯やくだらない嘘で、 自分をごまかしたりしなくていい…
【ヘレナ】 ヘレナには、大好きな仲間がいる… これからも仲間と一緒に戦うんだ!
【ヘレナ】 『小悪魔の隠し味』!
それは彼女が 新たなるスキルに目覚めた 瞬間だった
【ケイオスリオン兵1】 くそっ、退却だ!
兵士たちはヘレナに恐れをなして 逃げていく
【ヘレナ】 先輩、兵士に言い返すなんて やるじゃないか…
ヘレナのことを、 あんな風に言われたら我慢できないよ と、マスターはこたえる
【ヘレナ】 ふふっ、そうか… さてと、戻るとしよう 荷物を忘れないでくれ
【ヘレナ】 ニール、惚れ薬はやめた 先輩には使わない
【ニール】 あら… どういう心境の変化?
【ヘレナ】 …先輩の本心を知りたいんだ
その時、まだ時間がかかるのかな と、マスターが実験室をのぞく
【ニール】 マスター! 呼ぶまでこないでと言ったはずよ!
隠さなくてもわかっているよ、 バレンタインのチョコレートだろう と、マスターが笑う
ヘレナが驚いて顔を赤くすると、 マスターは、ヘレナにチョコをもらう 相手がうらやましいよ、と苦笑いした
【ニール】 …え?
【ヘレナ】 …ふふっ、あはははっ! そうだよ、ヘレナがマスターに チョコをあげるわけがないからな…
【ヘレナ】 …くふっ
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