33031123 カシウス・獣刻・ウロボロス 解放されし永劫の輪廻
【カシウス】 …くっ
【カシウス】 やっぱり… 慣れないことは するもんじゃないわね
円環から抜け出した戦い方を 変えるのは難しく、苦戦する彼女
円環に捉われるな! 感じるままに槍を振るんだ! マスターの檄が飛ぶ
【カシウス】 …!
【カシウス】 …感じるままに
目を閉じる彼女
【カシウス】 …こう?
既存の槍術にない動きで、 次々に敵を倒してゆく
【カシウス】 なるほど…こういうことなのね
マスターの助言を実行したことで、 自らの円環から抜け出した彼女は、 新たな力に目覚めたのだった
【カシウス】 この技… 『解放されし永劫の輪廻』と 名づけるわ
見事、敵を殲滅するのであった
そして…
【カシウス】 できた…!
みんなのお弁当を完成させる彼女
それを持って、 マスターの隊は 草原に出掛ける
彼女の手作り弁当を食べる姫たち
【カシウス】 どう…?
みんなの反応は…
おいしい! 笑顔がこぼれた
【カシウス】 !
【カシウス】 そう… ありがとう
みんなの嬉しそうな顔を見ながら、 カシウスはマスターに語る
【カシウス】 過去において、 やろうとしたことは間違ってないけど やり方を間違えたと思っていた
【カシウス】 だから自分の過ちを受け止め、 想いを巡らせていた
【カシウス】 でも、わたし一人じゃ… そこから抜け出せなかった
【カシウス】 ずっと…もがいてたの
【カシウス】 やがて、もがくのを止め、 自らの円環を作り出した
【カシウス】 そんなわたしに 手を差し伸べてくれたのは… 御館様
【カシウス】 あなたのおかげで、 円環という陰りに 一条の光が射したわ
そう言って、マスターを見つめる彼女
【カシウス】 この隊のまとまり… その謎が解けた気がするわ
【カシウス】 それぞれが違うのに、 皆が同じ方向を向いている
【カシウス】 それは御館様… あなたの力だったのね?
微笑む彼女
そして心の中で、 こんなことを思う
【カシウス】 御館様が射してくれた一条の光… その光に報いるため… わたしの力を使っていこう
【カシウス】 御館様を…ずっと守っていこう
マスターをマジマジと見つめる彼女
これまでは不思議そうに 見つめることが多かったが、 今は温かい光が湛えられていた
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