335021124 悪魔セファー 魔眼『百顔の思想』
数日後――
セファーの元を訪れるマスター
彼女は、本を読んでいた
【セファー】 あ、マスター
なに、読んでるの? と尋ねるマスター
【セファー】 心理学、哲学といった類の書物です
【セファー】 さらに深く、 あなたの秘密を 暴こうと思いまして
どういうこと? 尋ねるマスターに彼女は、
【セファー】 あなたの秘密の正体が、強い信念… “志”であることは分かりました
【セファー】 では…
【セファー】 それを支えているものはなんなのか? 今度は、その秘密が 知りたくなったのです
【セファー】 そして…
【セファー】 今日まであなたの隊で戦い、 一つの答えが出ました
【セファー】 それは…
【セファー】 “仲間”
【セファー】 マスターが持つ最後まで足掻く心、 諦めない心のおかげで、 姫たちも絶望することなく戦える
【セファー】 そんな彼女たちの支えがあり、 マスターもまた采配や命令をし、 共に戦うことが出来る
【セファー】 この信頼し合う相互関係が、 この隊みんなを支える 大いなる原動力だったのですね
【セファー】 わたくしも…そうです
【セファー】 マスターや仲間に信頼され、 信頼することで、新たなる力を もらうことが出来ます
その心の成長が、 彼女にまた新たな力 魔眼『百顔の思想』を授けていた
【セファー】 マスター、あなたは… 不思議な人ですね
【セファー】 そのすべての秘密を 解き明かしたい
【セファー】 でも、そんなことは とてもとても…
【セファー】 あなたは、まるで… 海のように大きく 深い心を持っている
【セファー】 でも、わたくしは諦めませんよ
【セファー】 いつか、 あなたの心のすべてを 読み取る日まで…
【セファー】 ずっと側にいますから
そう言って微笑んだ彼女の目は、 希望の光でキラキラと輝いていた
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