340012112 アルテミス・獣刻・マスターテリオン ハロウィンver. 円滑な準備の犠牲
【アルテミス】 秩序を乱す獣どもめ… 制裁ですっ!
風を切る一矢を放ち 襲い掛かってきた魔獣を 見事にアルテミスは射抜いて見せた
びっくりした… ありがとう、アルテミス とマスターはお礼を言う
【アルテミス】 いえ、この程度 大したことではありません それより…
マスターは彼女に合わせて頷く それより、どうして魔獣が やってきたんだろうね?
【アルテミス】 この辺の魔獣は知恵があるのか 甘い香りで人のいる場所を見つけ 襲い掛かってくるようです
つまりハロウィンの準備を進めると 魔獣から襲われる可能性が 高くなってしまうようだ
さすがに続けるのは危険かな… とマスターが悩んでいると
【アルテミス】 いえ、寄ってくる魔獣の数も力も 大したことはありません
【アルテミス】 それに、ハロウィンの 準備をしているのも 私達だけでもないでしょうから
確かに、今、準備を止めてしまったら 他の家に魔獣が行ってしまうことに なってしまう、と気づくマスター
【アルテミス】 この弓で迎え撃てば問題ないでしょう 私が警備に向かいます
そう言って アルテミスはいち早く装備を整え 拠点を出て行った
マスターは他の姫達には準備を 続けるよう指示を出して、 アルテミスについていった…
マスターが追いついた頃、 アルテミスは すでに高い場所で見張っていた
【アルテミス】 おや マスターも 来てくれたのですね
【アルテミス】 いいのですか? みんなと一緒にハロウィンの 準備をしなくても
アルテミスだけに任せるわけには いかないからね とマスターは微笑む
【アルテミス】 …そうですか お心遣い、ありがとうございます
アルテミスも みんなと準備したかった? と尋ねるマスター
【アルテミス】 …い、いえ 秩序を守ることが、最優先です
【アルテミス】 みんなと一緒に… いたくないといえば 嘘になりますが…
普段は怒鳴ってしまうことも多いが 隊のみんなを思いやるからこそ 厳しいルールを設けている
みんなが準備を進める中、 彼女は率先して 警備にあたってくれたのだ
みんなとは離れることになるが 僕らがこうして警備に当たることで みんなの楽しみは守れる
【アルテミス】 マスター…
【アルテミス】 …そうですね 警備も、ハロウィンを楽しむための 大事な準備のひとつです
警備が終わったら一緒に楽しもうね とマスターは優しく微笑んで アルテミスと約束した
【アルテミス】 …ええ そうしましょう
会話の途中で、 すくり、と立ち上がり 弓を引き絞るアルテミス
マスターは首を傾げて 矢が向いている方へ視線を動かす
いつの間にか 眼下には魔獣達が近寄ってきていた
【アルテミス】 すぐに行きましょう マスター!
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