340021214 ピナーカ・獣刻・ガルーダ 獣血『光翼の飛翔』
あれから数日後――
【ピナーカ】 マスター!
【ピナーカ】 どこだ~~~っ!?
マスターを探す彼女
【ピナーカ】 頼むよ~! オイラと戦ってくれよ~!
【ピナーカ】 心の対話をしようぜ~!
しかし、どこを探しても、 マスターの姿は見つからない
【ピナーカ】 くっそぉ、マスターの奴!
【ピナーカ】 さてはオイラがイヤで、 逃げ出しやがったな!?
【ピナーカ】 一体、どこに隠れ…
――と、振り返ると、 目の前にマスターを見つける
【ピナーカ】 マスター!!
【ピナーカ】 どこに行ってたんだよ!? オイラから逃げようったって…
だがマスターは、 逃げていたわけではなく…
やっと見つけたよ と、彼女に言う
【ピナーカ】 …え?見つけたって…
マスターが懐から取り出したのは…
【ピナーカ】 あっ!!
それは彼女が欲しがっていた ヘビ革の超激レアグッズだった
【ピナーカ】 マジかよ… もう絶対に手に入らないと 諦めてたのに…
【ピナーカ】 やっぱすごいぜ、マスター
【ピナーカ】 その決して諦めない心! そして、誰かのために… という想い!
【ピナーカ】 ますますその男気に 惚れ込んじまった!
それからの彼女は、誰かれなしに 姫に決闘を挑むことはなくなった むしろ、優しく接するようになった
その理由を尋ねたマスターに、 彼女はこう答えた
【ピナーカ】 マスターを見てたら… バトルじゃなく、言葉や行動で 分かり合えるって気付いたからかな
【ピナーカ】 新しい心の矢を… アンタに教えてもらったんだ
その心の変化により、 彼女は姫たちとの絆は より深いものとなった
【ピナーカ】 なんか…戦うことよりも、 力を貰ってる気がするよ この新たな力…
【ピナーカ】 獣血『光翼の飛翔』って 名付けるぜ
【ピナーカ】 マスター、アンタのおかげで、 また新たな強さを手に入れられたよ
【ピナーカ】 それは…アンタから学んだ “優しさ”という名の強さだ
【ピナーカ】 この力で、これからも アンタを守っていくよ
【ピナーカ】 だから受け取って欲しいんだ これを
この間のヘビ革グッズのお返しかな? と、思うマスター
しかし、彼女が取り出したのは…
え?…矢? 思わず目をこするマスター
【ピナーカ】 なんかわかんないけど… 胸が熱いんだ!
【ピナーカ】 お願いだ、マスター! この気持ちを… ぶつけさせてくれ~~~!!
だから、勘弁してって~! またまた逃げるマスター
【ピナーカ】 待ってくれよ~~~! オイラの熱い想い、 受け止めてくれよ~~~っ!!
とても嬉しそうに 追いかける彼女だった
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