350022214 フライクーゲル・聖鎖・アズラエル 賀正ver. 天戒『新歳による魂の裁定』
【フライクーゲル】 イエ~ス! またマスターとお散歩だ!
【フライクーゲル】 マスター、転ばないようにね! 縁起が悪いらしいよ!
フライクーゲルはマスターの手を 取って街の中を意気揚々と 歩いていく
【フライクーゲル】 それで、今日はどんな用事? どこに行くの?
神社に願い事をしに行こう とマスターは答える
【フライクーゲル】 ホワイ? マスターは願い事できたんでしょ?
【フライクーゲル】 もしかして… わたしのために!?
前回願い事をできていないって 言ってたから… とマスター
【フライクーゲル】 グレィト…! ありがとう、マスター
【フライクーゲル】 あははっ、もう神社の前に 誰も並んでないね!
【フライクーゲル】 わたし達ふたりだけだ! 行こ行こっ、マスター
無邪気に飛び跳ねる フライクーゲルとともに、 マスターは神社の前に立つ
ふたりは静かに手を合わせ お願い事をしていたが…
【フライクーゲル】 ヘイ、神様 わたしね、決めたんだぁ
フライクーゲルは願い事を 口に出して言い始めた
【フライクーゲル】 わたしの力でみんなをヘァピィに してみせるよ だから、見守っててよ
【フライクーゲル】 わたし、強くなるからさ
【フライクーゲル】 ハハッ これじゃ願い事じゃないね
願い事のように決意を表明する フライクーゲル
…いや、願い事とは本来そういう ものかもしれない、と マスターも彼女を見守る
誰かを頼るのではなく自分の力で 守ろうとする彼女の決意は 彼女に新しい力を与えたようだ
【フライクーゲル】 お? マスター、今のわたしなら 今まで以上に活躍できそう!
【フライクーゲル】 願い事って、すごいね!
それは、彼女が 天戒『新歳による魂の裁定』 に目覚めた瞬間だった
頼もしいよ、フライクーゲル と微笑むマスター
【フライクーゲル】 イェー! これからもよろしくね、マスター わたし、もっとがんばるから!
そう言ってガッツポーズを作り にっこりと微笑むフライクーゲル
そんないつもがんばっている君に… とマスターは封筒を取り出す
【フライクーゲル】 ワァッツ? これはなんだい、マスター
お年玉だよ、準備するのが 遅くなってごめんね と苦笑するマスター
【フライクーゲル】 えっ!? プレゼント、っていうこと?
【フライクーゲル】 ワァオ! え、でも貰っていいの? 本当にいいのっ?
嬉しそうにしているのに、 照れ隠しのように フライクーゲルは遠慮してしまう
【フライクーゲル】 いや、嬉しいんだけどっ ちょっと恥ずかしいな!?
いや、これは気持ちだから とマスターはお年玉を差し出す
【フライクーゲル】 ベァッド! マスターに悪いよ…っ! 気持ちだけで…っ!
お年玉を渡したいマスターと 受け取れない彼女のやり取りは、 それからしばらく続くのだった…
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