350041213 ブラフマーストラ・聖鎖・アリエル 吹き荒れし自然の猛威
【ブラフマーストラ】
はぁっ！
ブラフマーストラに追われて、 魔獣は花畑を逃げ回る
【ブラフマーストラ】
ったく、往生際が悪いねぇ
さっさとあきらめなって！
ブラフマーストラの攻撃を避けて、 魔獣が大きく後ろに下がる 大きく方向転換し、飛び上がった
その着地点には、 あの幻の花が咲いている そのことに気がついた瞬間…
マスターは、花を守るため、 魔獣の前に飛び出していた
【ブラフマーストラ】
なっ！
なにしてんの、マスター！
ブラフマーストラは とっさの判断で魔獣を弾き飛ばす
【ブラフマーストラ】
危ないじゃないかっ！
どういうつもり！？
花が荒らされると思って… と、マスターは答える
【ブラフマーストラ】
はぁっ？
他人の夢のために、そこまで？
アンタってば、本当に…
怒られると思って 身構えたマスターだったが、 ブラフマーストラは大声で笑い出す
【ブラフマーストラ】
あはははっ！
マジ気合い入ってんじゃん！
さすがアタシの見込んだマスターだ！
その時、 倒れていた魔獣が起き上がり、 再びブラフマーストラに襲いかかる
【ブラフマーストラ】
アタシも負けてらんないね…
マスター、見てなよ、
これがアタシの全力だよっ！
【ブラフマーストラ】
『吹き荒れし自然の猛威』！！
ブラフマーストラの一撃で 倒れた魔獣を調べると、 討伐対象となっていた相手だった
【ブラフマーストラ】
…ってことは、任務終了だね？
花束を作ったら、急いで戻ろうよ
妹に早く見せてあげたいでしょ？
マスター達は少年を家まで送り、 妹に花束を渡す様子を陰から見守った
【ブラフマーストラ】
よしよし、うまくいったようだね
妹は泣きながら、喜んでるよ！
…あ、でも親には怒られてるなぁ
【ブラフマーストラ】
そりゃ、自分の子が魔獣のいる森に
近づいたら怒るだろうね
下手したら、命が危ないんだから…
【ブラフマーストラ】
…って、思い出した！
アンタにも、言っておきたいことが
あったんだ！
え、急にどうしたの？ と、マスターは ブラフマーストラを見る
【ブラフマーストラ】
アンタもそうだよ！
魔獣の前に飛び出すなんて、
二度とするんじゃないよっ！？
【ブラフマーストラ】
勇気があるのはいいことだけど、
もしアンタがいなくなったらさ、
つまらなくなるじゃないか
心配かけてごめん、 気づいたら、体が勝手に動いてて… と、マスターは頭をかく
【ブラフマーストラ】
はぁ…
アンタって人は…
しょうがないなぁ
【ブラフマーストラ】
でもね…
目標に全力で突進するその感じ、
嫌いじゃないよ？
ブラフマーストラはそういって、 優しく微笑んだ
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