350051213 ヴァジュラ・獣刻・ラクシュミー 獣血『移り気の祝福』

View script in lisp

あれから数日後――

ヴァジュラが 弾丸を見つけてあげた姫は、 今日も変わらず銃の特訓をしている

ただ一点、変わったことといえば……

【ヴァジュラ】 はっ！ まだまだ、もう一丁！！

その隣に、 ヴァジュラがいるということ

精が出るね そう言うマスターに、 彼女は答える

【ヴァジュラ】 この前の一件で、 努力の可能性を見せられたからね

【ヴァジュラ】 あたしも… “努力の結晶”ってやつを ゲットしてみようかなって

それから、数日が経過して――

ある戦闘の日　

【ヴァジュラ】 また、随分と多いな

敵は、以前彼女とマスターの 意見が割れた時のような大軍

以前は早々に諦めることを 推奨した彼女だったが…、

【ヴァジュラ】 やろう あたし達の力を見せてやるんだ

彼女はそう宣言するのだった

変わったね？と言うマスターに、 彼女は答える

【ヴァジュラ】 あたし、思ったんだ

【ヴァジュラ】 努力する奴には… 必ず大きな豪運が転がり込んでくる

【ヴァジュラ】 だから、任せな！ 努力と豪運で、みんなを勝利に 導いて見せるからさっ！

そんな彼女の変化に、 姫達も心を寄せるようになる

【ヴァジュラ】 みんなのその想いが、 あたしにまた力をくれるよっ！

深い絆が生まれたことで、 ヴァジュラは新たな力に覚醒

【ヴァジュラ】 さあ行こうっ！みんな！！

仲間と共に、 見事、敵の大軍を討ち果たすのだった

その夜――

【ヴァジュラ】 かんぱ～い！

祝勝会を開くマスターの隊

【ヴァジュラ】 いや～、 勝利のあとの酒は美味いっ！ はっはっはっ～！

その中で、マスターは彼女に礼を言う 君の言葉があったから、みんな、 奮起できたんだ、ありがとう…と

【ヴァジュラ】 運って奴は、努力次第で 引き寄せられるようにもなる

【ヴァジュラ】 そう言ったけどさ…

【ヴァジュラ】 それはキミがいてくれたから、 そんな風に思えるように なったんだよ？

【ヴァジュラ】 熱いキミたちを見てるとさ 諦めず前に進む大切さってやつを 思い出した気がするよ

【ヴァジュラ】 あの子の言葉じゃないけど… もし豪運の女神ってのが いるとしたら……

【ヴァジュラ】 そんな努力を積み重ねてきた奴に 微笑んでくれるのかもな

ニカッと笑う彼女

マスターは言う 君こそ、この隊の女神様だよ …と

【ヴァジュラ】 そんなことないって

その運にみんながあやかれるように、 幸運の舞いを踊ってよ そう彼女に所望する

【ヴァジュラ】 え？

【ヴァジュラ】 ……わかった

【ヴァジュラ】 キミに踊ってほしいって 言われるなんてな

【ヴァジュラ】 んふふっ…変な感じ

【ヴァジュラ】 前は求められるの 嫌だったんだけどな…

【ヴァジュラ】 でもマスターならいいよっ！ 最っ高の踊りを見せてやるっ！

その夜の彼女の踊りは、 最高に華やかで美しかった

Next: 350061211

Back to index